君が好き【ARS】 Part１

＃２３　超能力 ページ24

智side

今日はニノが手伝ってくれる。


「助かる…」

素直にそう思えないのはどーしてだろう


Ｎ「で、俺は何したら良いのよ」

Ｏ「卵溶いといて」


ニノがどれくらい料理できるのかわからないから
簡単なのをお願いした。

っていうのは、多分本心じゃない。
…………じゃあどれが本心だよ！

自分でもわかんない

はぁ、考えんの辞めよ。


Ｎ「どれから使いますー？」

Ｏ「あー、奥のから」

ニノが冷蔵庫を前に卵とにらめっこしてた｡


Ｎ「菜箸、ボールは？」

指をさして答える。

翔くんなら何も言わなくてもわかるんだけどなぁ


僕は野菜を切る。



卵が割れる音。

卵を溶く音。

いつもなら聞こえないはずの隣から聞こえる音。

変な感じ



翔くんのように卵の殻が混ざることもないし

混ぜる時に卵が飛んだりしない。


カッコイイし、手際が良い…

卵職人みてぇww


Ｏ「もしかすると僕よりうまい？」

Ｎ「ん？」

あ、声に出てたー？


Ｏ「いや、うまいなぁと思って。料理得意？」

Ｎ「いや、できる程度ですよ」

んなこたぁないだろ、とこころの中でどつく


Ｎ「さっきから、何考えてたんですか」

Ｏ「いや、なんも」

翔くんのことだ。


Ｎ「そーですか。ま、貴方が言う訳無いか。」

Ｏ「なんだよ」

Ｎ「べーつに」

と言いつつ、笑ってる。


Ｏ「僕が何を言うわけないんだよー」

Ｎ「さぁ？」


Ｏ「僕が考えてたことが分かった訳でもないだろーに」

Ｎ「分かりませんよ？超能力者ですから」

Ｏ「え゛」


Ｎ「隠し事とか通用しませんから」

Ｏ「うそ！？」


Ｎ「後でお見せいたしましょう」

Ｏ「嘘だぁ！」

Ｎ「とか言いながら信じてるんでしょｗ」

Ｏ「…………すげぇ」


Ｎ「ふふっ、大野さんおもしろ」

Ｏ「…………何が？？」

Ｎ「ふふふふっっ
　何でしょうねwww」

え、ホントにわからないんですけど……

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