君が好き【ARS】 Part１

＃２　　誇らしげな表情 ページ3

智side


翔ちゃんってかわいいトコいっぱいあるのに
意外とみんな知らない


横目で翔ちゃんを見てみる。

尖った口先からボソボソと心の声が漏れてた。


ドンッ！


Ｏ「うわっ」

Ｎ「あっ」

いったー…


前から歩いてきた子とぶつかった。

２年生…？

背は僕とあんまり変わんないけど、ネクタイの色が黄色だったから。

何してるんだろう？

スマホにずっと目を落としている。


Ｎ「あー、すいませーん」

顔を上げずにサラリとあやまると教室に入っていった。


Ｓ「智くん？大丈夫？」

すごく心配そうな目で僕を覗き込んできた。

Ｏ「えっ？あっ、うん」

さっきまで拗ねてたのに……ww


翔ちゃん、優し…


Ｓ「ホント危ないなぁ…怪我なくて良かったけど、前見て歩けよ」

Ｏ「でも、僕もよそ見しっちゃてたから……ごめんなさい」

Ｓ「よそ見？ダメじゃん、前見て歩かなきゃ。何見てたの？」

Ｏ「えっ……イヤ、そのぉ…うん……」

翔ちゃんの事見てたって言ったらどんな反応するんだろ？

気になるけどぉ……いーわないっ！


Ｓ「智くん？……まぁ、良いけど。気を付けてよ？」

O「ハーイ」

翔ちゃんの頭上には〈？〉がいっぱい浮かんでたけど無視した。




『おっはよー！』

教室に入ると女の子達が声を揃えて挨拶してくれた。


O「おはよぉ」

僕も返しながら手をひらひら振る。

翔ちゃんは「ん、はよ」って別に何ともないようなフリしてる。


でもそれは、ただのフリで。僕にはわかるよ？

少し嬉しそうな誇らしげな表情になってるの。


だって翔ちゃん、キャーキャー言われるの大好きだもんね。



------------------
櫻嵐ののです(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡

私、夜型でして…
更新は夜(夜中)が多いです

また、誤字脱字があったら教えてください(＞_＜)
早急に訂正させていただきまーす

＃３　　絶対、倒せたのに→←＃１　素直になれない

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す