35 ページ41
雅紀side
あれから、翔ちゃんが作った料理たちを食べ終えた。
見た目はびっくりな卵焼きは意外と美味しかったよ！(笑)
そのあとは、もう一度、明日のことについて話をした。
詳しい場所の確認や分かる範囲での敵の人数、それから回復薬や武器などの確認と補充をして、時計を見てみると９時を指していた。
翔「そろそろ寝よう。明日は朝イチで森に向かう。魔物は太陽が苦手だからね」
「りょうかーい！」
俊「あっ、布団は２階に敷いておきましたから、どうぞご自由に」
翔「ありがとな、風間くん。それじゃあ、おやすみ」
俊「おやすみなさーい」
「待ってよ、翔ちゃん！俺も一緒いく〜」
翔「えっ？雅紀は下で寝るんじゃないの？」
「今日は上で寝たい気分なの！ほら、行こ！あっ、風間、おやすみ！」
俊「おやすみ〜」
すると、翔ちゃんは階段を上る途中、
翔「俺、寝相悪いから、あんま近くで寝るなよ？どうなっても知らないからな？」
って、忠告してきた。
にしても、どうなっても知らないからなって言うくらいの寝相ってどんなのなのよ？(笑)
なぁーんて思いながら、布団の上で横になった。
布団は二つ、綺麗に並べてあった。
翔ちゃんも電気を消すと、すぐに布団に潜り込んできた。
そして、おやすみ、と一言いうと、俺とは反対の方へ体を向けた。
「………ねぇ、翔ちゃん？あんまり、一人でいろんなこと、抱えすぎないようにね？」
俺は思わずこう呟いていた。
翔「………………」
「少し話すだけでも、気持ちはだいぶ変わるから。辛くなったら、いつでも、俺とかに話していいからね？」
翔「………………」
「………じゃあ、おやすみ」
そう言って、翔ちゃんとは逆の方向に体を向けた。
翔「………………ありがと」
少ししてから、蚊の声のような小さい呟きが、俺の耳に聞こえた。
心の中でふふっ、と笑ってから、俺は眠りの中へと落ちていった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘭々(プロフ) - 美唯さん、コメントありがとうございます！初めてのコメントで、嬉しいです…(泣)これからも頑張っていきます！よろしくお願いします！！ (2015年5月10日 13時) (
レス) id: 7a80d1c54d (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)続き楽しみにしてます(笑) (2015年5月10日 12時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭々 | 作成日時：2015年3月14日 21時
