25 襲撃の理由 ページ31
翔side
「じゃあ、改めて………何があったんだ？」
風間はゆっくりと話し始めた。
俊「実は、村が、襲われて………」
「なんだって……！？」
俊「襲ってきた奴等は、村人をどんどん気絶させて、どこかに運んでいった。村の隅々まで見ていたから、多分、全員連れてかれたんだと思う」
雅「じゃあ何で？何で風間はいるの？」
俊「もちろん、俺の家にも奴等は入ってきた。そして俺を気絶させようとしたけど、当たり前だけど抵抗した。雅紀の知ってる通り、俺、意外と強いから(笑)」
雅「あー、確かに強いや(笑)」
俊「で、頑張ってたら、突然、後ろから刺された。全く気配が無くて気がつかなかった………」
「…………それで？」
俊「だんだんと意識が遠のいていくなか、女の声が聞こえた。『こいつはここに置いておけ。いいご馳走がやって来る』って言ってたと思う…………ここまでだよ、俺が覚えているのは」
話し終えると、風間はふぅー、と長く息を吐いた。
俺は風間の話しを聞いて、不思議に思ったことを聞いてみた。
「なぁ、何故この村が襲われたのか、思い当たることとかないか？」
俊「それは…………」
その瞬間、風間の目は泳ぎ、動揺していた。
「………言えないか？」
俊「………………」
風間は助けを求めるかのように雅紀を見た。
すると、雅紀は、眩しい太陽のような笑顔で、風間に向かって言った。
雅「大丈夫！翔ちゃんはいい人だよ。俺の友達なんだから！」
その言葉で、不安は飛び去ったらしく、雅紀に頷いてから、風間はおもむろに俺に話し始めた。
俊「実は、この村は、昔から高い能力、強い能力を持った人間ばかり生まれてくる、不思議な村なんです。もちろん、このことが知られたら、悪い組織に拉致されたり、何かの実験に使われることになるかもしれない。それだけは避けたい、と思い、俺たち村人はずっと隠し続けてきた。だから、今日の襲撃も多分、このせいなんじゃないかと思ってる」
まさかこの小さな村がそんな特殊な所だったなんて、教えてもらわなかったら、知る由もなかった………
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蘭々(プロフ) - 美唯さん、コメントありがとうございます！初めてのコメントで、嬉しいです…(泣)これからも頑張っていきます！よろしくお願いします！！ (2015年5月10日 13時) (
レス) id: 7a80d1c54d (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)続き楽しみにしてます(笑) (2015年5月10日 12時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭々 | 作成日時：2015年3月14日 21時
