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翔side
雅「翔ちゃ〜ん！だいじょ〜ぶ？」
雅紀が後ろを振り向いて言った。
「大丈夫っ！心配しなくていいよっ！」
雅「オッケー！あと少しで頂上だから、頑張ってね！」
そう言うと前に向き直った。
それにしても、サナのスピードの速さは知っていたが、それに追い付いているユニの速さに驚きを隠せない。そこら辺の優秀な馬よりもスピードは負けないだろう。
俺は、ユニに振り落とされないようにしっかりとたてがみを掴んでいることで精一杯だった。
雅「頂上とうちゃーく！少し休憩しよっか」
頂上は広場ふうになっていて、ベンチもあった。
雅「少し早いけど、昼食にする？」
「ああ、そうしようか」
雅「じゃあ、リーとルルもおいで！」
袋に残っていた青い玉と水色の玉を手にとって、ユニとサナと同じようにリーとルルも出てきた。
雅「リーとルルはここら辺の木の実を食べてもいいよ。あと、ユニもここら辺の草、食べていいからね？最後に、遠くに行っちゃダメだよ」
真剣にそう言った雅紀は、リーとルル、ユニを優しく撫でた。
雅紀の方こそ、お母さんみたいじゃん(笑)
こう思ったことは雅紀には内緒。
雅「では、いただきまーす！」
俺たちはベンチに座り、膝の上で雅紀が作ったお弁当を広げた。
雅紀の隣で、サナも皿に盛られた生肉を美味しそうに食べていた。
「ここまで来るのに何分ぐらいかかった？」
雅「んとね、１０分ぐらいかな。帰りは下りだから、半分くらいの５分で山を越えられると思うよ」
「サナも速いけど、ユニも超速かったね！俺さ、落ちないようにするので必死だった(笑)」
雅「ユニだからね(笑)馬として見たら速いと思うけど、ユニコーンとしてみれば普通のスピードなんだよ」
「そうなの！？ユニコーンって速いんだな……」
なんて話して、お弁当をあっという間に完食。
雅紀と俺はお互いにごちそうさまをして、後片付けをした。
「そういえば、ジラル村に寄るのって、なんか用事でもあるの？」
雅「用事っていうのは無いけど、そこに俺の友人が住んでて、その友人は情報屋やってんの。だから、旅に出るっていう報告ついでに大野智のことについて何か知らないかなーって思ったから寄ってみた」
情報屋か………
「少しでも手掛かりがあるといいな」
雅「そうだね。あいつはその道については結構有名らしいし、まぁ、仲良くしてやって(笑)」
それから雅紀は、リーとルルを玉に戻し、俺たちは山を下り始めた。
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蘭々(プロフ) - 美唯さん、コメントありがとうございます！初めてのコメントで、嬉しいです…(泣)これからも頑張っていきます！よろしくお願いします！！ (2015年5月10日 13時) (
レス) id: 7a80d1c54d (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)続き楽しみにしてます(笑) (2015年5月10日 12時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭々 | 作成日時：2015年3月14日 21時
