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雅紀side
さっき、翔ちゃんに言われたことを、もう一度頭の中で再生した。
まぁ、言われるだろうなって思ってはいたんだけどね。
まさか当たるなんてね…………
「…………どうしよっかねぇ〜」
そう言って手を頭の上で組んだ。すると、みんなが部屋から出てきた。
「おはよーみんな！今日はやけに早起きだね」
すると、サナが言った。
サ【おはよう雅紀！さっきの話はちゃんと聞かせてもらったぜ！】
「さっきの話って、えっ？最初から全部？」
サ【もちろん！だって耳良いしな。みんな聞いてたよ。なっ、ユニ？】
サナにふられたユニは答えた。
ユ【ああ。ちゃんと聞いていたよ。それで、どうするんだい？あの、櫻井って人と旅するのかい？】
リ【ていうか、雅紀はまず、旅したいの？】
ル【そうね、まずそこからだわ】
リーとルルもユニに続けて言ってきた。
「俺はね、旅するのは嫌じゃないんだ。でもね、世界を救うための旅となると、話は別だ」
俺は自分の思いをみんなに話した。
「俺は確かに名前に『雅』が入ってる。翔ちゃんのことも助けた。共に行動する人の条件はクリアしてる。
でも、たまたまだったら？これから先、翔ちゃんを助ける人がいて、その人の名前に『雅』が入っていたら？
………………その時点で、世界はもう救えないんだよ？」
しーん、と静まり返ったダイニングルーム。みんなそれぞれ何か考えているようだ。
すると、サナが口を開いた。
サ【…………だから？】
「え？」
サ【だから何だよ？もし、雅紀が共に行動する人の一人だったらどうすんの？】
「……………………………………」
サ【雅紀が行かない時点で世界は終わるんだぜ？】
ユ【サナの言う通りだ。その場合、雅紀はおそらく一生それを悔いる事になると思う。行かずに悔いるぐらいならば、行って悔いた方がマシだとボクは思うね】
リ【アタシもそう思う！櫻井さんの直感を信じてみようよ！】
ル【ワタシも賛成ね。櫻井さんの方から言ってきたんだから、たとえ間違っていても雅紀は悪くないわ】
「みんな…………俺は、ついていっていいの？」
みんなは一斉に大きく頷いた。
それを見て、俺は何だか分からないけど、すっごく安心していた。
「よし！じゃあ、とりあえず朝食作ろう！みんなも手伝ってくれる？」
サ.ユ.リ.ル【もちろん！！！！】
俺は改めて、みんなと出会えて良かったなって思った。
そして、この家族を大切にしていくんだ、と強く心に決めた。
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蘭々(プロフ) - 美唯さん、コメントありがとうございます！初めてのコメントで、嬉しいです…(泣)これからも頑張っていきます！よろしくお願いします！！ (2015年5月10日 13時) (
レス) id: 7a80d1c54d (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)続き楽しみにしてます(笑) (2015年5月10日 12時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭々 | 作成日時：2015年3月14日 21時
