11 予言 ページ14
翔side
雅「翔ちゃん、黙ってて、嘘ついてて、ごめんね？」
申し訳なさそうな顔をして言う雅紀。
「別にいいんだよ。なんか事情があったんだろ？良ければ教えてくれないか？」
俺がそう聞くと、少し迷うように目線を泳がせたあと、俯きながら話し始めた。
雅「実は、俺、なんか、悪そうな奴等に狙われててさ……だから、偽名とか使ってばれないようにしながら暮らしてんの。ここの場所にも、結界張ったりして見つかんないように、みんなと暮らしてる。
でも3日前、都まで買い物しなきゃいけない時があって、その時、その悪そうな奴等に見つかっちゃったんだ……必死に逃げたんだけど、サナとはぐれちゃって、だから、今日、翔ちゃんを襲おうと………」
「そうだったんだな………」
普段の太陽のような笑顔の裏には、こんなに大変な過去があったとは………
「ちなみに、その、悪そうな奴等の名前とか分かるか？」
雅「んーと、確か、エレベーターみたいな名前だったかな……？」
「エレベーター？……エベネーラのことか！」
雅「えっ、何？有名な奴等なの？」
「ああ。最近、有能な能力者たちの誘拐事件や誘拐未遂事件が多発してるんだが、そのさらった人たちの能力を使って、この世界を恐怖と絶望に染めようとしている悪の組織だ！国軍が撲滅させようとしてるんだが、首謀者も組員も何人いるのか全く掴めなくて困ってるんだ……」
雅「そんな、ヤバい奴等に狙われてたなんて………キョーフじゃん！」
………………もう少し恐怖っぽく言ってもらえたら恐怖感あるんですけどね、雅紀くん。
「………なぁ、雅紀？早速だけど、予言、してもらえないかな？ユニが言ってた通り、メギュレイアの覚醒は、近い。一刻も早く大野智を見つけなくちゃいけないんだ。だから、いいかな？」
雅紀は、少し考えたような素振りをしたあと、ニカッと笑った。
雅「オッケー！準備するから、ちょっと待ってて」
そう言って立ち上がり、一階の一番奥の部屋に入っていった。
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蘭々(プロフ) - 美唯さん、コメントありがとうございます！初めてのコメントで、嬉しいです…(泣)これからも頑張っていきます！よろしくお願いします！！ (2015年5月10日 13時) (
レス) id: 7a80d1c54d (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)続き楽しみにしてます(笑) (2015年5月10日 12時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭々 | 作成日時：2015年3月14日 21時
