運命 - 許されぬ恋 - (ページ8)

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橙

緊急の仕事の依頼だって

重岡と夜のBARに呼びだされる

橙「失礼します」

「おう、久しぶりやな～」

濵田さんがそこにはもう居て

「今日もう2件行ってきた」なんて相変わらず怖い発言をする

紫「期限は明日まで。この女よろしくな」

濵田さんから渡された写真の女は

紛れもない彼女やった

橙「…だ、誰すか？依頼人は…」

紫「依頼人はこの女の元カレ？なんかデキ婚することになって…でもこの女が忘れられへんから殺して欲しいって」

橙「…そんな理由……」

紫「ふふ、どうしたん？照史顔色悪いで？」

橙「そんな理由で彼女は死ぬんすか？」

紫「どしたん～(笑) そんなの気にしいひんかったやんいつも」

橙「いや、すんません」

紫「じゃ、よろしくなぁ～」

濵田さんは帰ってしまって

重岡と2人

赤「大丈夫か？」

橙「勿論。俺が私情を持ち込まへんこと、シゲが1番わかってるやろ？(笑)」

赤「そうやな、明日。しっかりな」

無理に笑顔を作ったけど

心にはモヤモヤを抱えたまま

震える手を抑えて彼女に電話をかける

彼女の声は相変わらず嬉しそうで

都会の高級ディナーのお店とホテルを手配して

俺は眠れずにその日を迎えた

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