運命 - 許されぬ恋 - (ページ5)

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貴方

タクシーを降りて家に帰って来た

昨日の体験が忘れられへん

充電が切れてしまっていた携帯を充電し

服を着替える

彼との夜は

いままで体験したことの無いくらい

幸せやった

なんで私を抱いてくれたんやろう

あんなに騒いでいた自分が恥ずかしいけど

あの時の自分に感謝するくらい

いま私は幸せ

元カレのことなんか

今の私にはなんの関係もなかった

携帯の電源を付け直す

3件の着信履歴が来ていた

全部、同僚の流星から

「あ、もしもし」

青『…大丈夫？結婚式で急に居なくなったから心配しててん』

「大丈夫。ごめんな、心配かけて」

青『いや…ならいいんやけど……今日も無断欠勤してるやろ？どした？』

「いや…色々あって今帰って来てん」

青『何やっとったん？もうすぐ契約更新の時期なんやから』

「うん。分かっとる。ありがとう」

流星とは高校の同級生で

私が今の会社に派遣された時に再会した

彼は社員で私は派遣やからこの再会も有限

恋愛感情とか流星には無い仲のいい“ 友達 ”

会社はもう辞めたっていい

なんなら辞めたい

やって、元カレも居るから

はぁ～とため息をついてベットに横たわる

連絡先に入ったアキトさんの文字

電話いましたら困るかな

困るよな…

そんなことを考えているとアキトさんから電話がかかってきた

「えっ、ちょ、、もしもし…」

橙「あ、もしもし。今週末空いてる？」

「あ、あ、空いてます！」

橙「…そっか。今度はさ俺のワガママ聞いてくれへん？」

「え、、」

橙「嫌なら全然いいんやけど…」

「あ、嫌やないです！嬉しいです…」

橙「そっか、良かった。詳細はまた電話するな」

「は、はい！」

突然かかってきたアキトさんからの電話

そして、デートのお誘い

心臓がバクバクやった

ちゃんと返答出来てたやんな？

週末が今から楽しみで服なんか考え始めちゃって

私はもうアキトさんに溺れていた

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