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橙「…落ち着いた?」

とりあえず椅子に座らせ水を渡す







橙「なんなん?キミ。困るなぁ」

「ごめんなさい…」

橙「帰ったら?」

「嫌です。私を抱いてくれませんか?」





断っても断ってもこれしか言わへん女









仕事以外で女抱くなんて嫌なんやけどな









橙「…はぁ……、キミ名前は?」

「北乃A…」

橙「Aちゃんね…特別やで?」









特別

この言葉に託けて俺は彼女を抱いた









ホンマに悲しいことがあったんやろう

俺を誰かに重ねるかのように

彼女は涙を流しながら俺に身を委ねていた









「私…ずっと元カレの事忘れられへんくて……今でも好きなんです。

でも、友人の結婚式で彼を見つけて……

彼には新しい女がいた。キス…してたんです。

結婚指輪だってしてた。それで…私馬鹿だなって……
ホンマに惨めやなって思って…

逃げ出して来ちゃいました……」









コトを終えてから少し清々しい顔で言う彼女

俺が感じたことの無い刺激やった









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作者名:raf. | 作成日時:2020年6月10日 20時

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