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家に帰ると幸い誰もおらへんかったから
足に氷を巻いてご飯を作って食べる
しばらくするとオトンが帰ってきた
緑「…おかえり」
橙「おう、ただいま」
緑「ご飯チンして食べてな」
橙「いつもおおきに」
橙「足どしたん？」
緑「あ、ちょっと捻っただけ」
橙「大会近いんやろ？一応病院行けば？」
緑「大丈夫」
オトンはその後ソファーで寝てしまっていて
ブランケットを掛けて自分の部屋に戻る
元々捻挫癖あるし、大丈夫や
そう信じて眠りについた
朝、まだ少し痛いけど腫れは引いてて
一応サポーターだけ巻いて朝練に向かう
今回の大会は上位4人に入れば関西大会に進める
俺の目標に一歩近づく大チャンス
やから、絶対に上位入賞したかった
足のことが顧問にバレたらきっと棄権させられるから
なるべく隠して部活を行う
「トモ振り替えたん？」
緑「あ、はい。こっちの方がいいかなと思って」
そう言って誤魔化すけど足への負担をなるべく減らせるような振りに変えて
でも、そんな無理ばかりしていたから
大会前日、俺は足を引きずりながら家に帰った
橙「あ、おかえり〜」
緑「おん…早いね今日」
橙「明日大会やろ、やから美味しいご飯作ろと思ってな」
へへって笑うオトン
その笑顔は少しだけ大毅に似てる
橙「…どした？」
俺の歩き方を見て不思議に思ったのか八の字眉毛で聞いてくる
緑「あ、いや。大丈夫やから。ちょっと痛めてるだけ」
橙「この前のやつやんな？」
緑「いやホンマに大丈夫やから」
橙「いや……、大丈夫そうに見えへんのやけど」
緑「いやホンマに大丈夫やから！オトンには関係ないやろ！！」
感情に任せて声を張り上げてしまった俺
オトンの驚いた顔を見てふと我に返る
緑「…ごめん」
痛む足を偽りながら階段を昇って部屋に入る
オトンがせっかく作ってくれたご飯
食べたかったな
なんで俺はこういう時に素直に「心配してくれてありがとう」って言えへんのやろ
罪悪感しかないまま、俺は大会当日を迎えた
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桐山めぐ(プロフ) - 完結おめでとうございます！それから、素敵な作品に出逢わせてくれてホントにありがとうございます♪何度も泣きました。これからの作品も楽しみにしていますね♪ (2020年7月30日 9時) (
レス) id: 0f3a9041d9 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 七星さん» コメントありがとうございます！物語も終盤です。最後までよろしくお願いします！！ (2020年6月25日 4時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 続きが気になります！応援してます！ (2020年6月19日 18時) (レス) id: 669d995560 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 青ジャス民さん» コメントありがとうございます！物語も佳境を迎えてます。引き続き応援よろしくお願いします(^^♪ (2020年6月3日 18時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
青ジャス民 - 続きがとても気になります！更新頑張ってください (2020年5月30日 10時) (レス) id: 9a6d1c8bcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2020年3月31日 21時
