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2年も終わりが近づき徐々に先生たちが受験受験と口うるさくなる頃


クラスで行われた二者面談




進路のことより大好きな先生と二人きりの教室というシチュエーションにときめいていた





「一ノ瀬は進路どう思ってん?」

「んー、私夢が3つあるねん」

「うん」

「1つ目がスタイリスト、2つ目が綺麗なお嫁さん、3つ目が淳太の妻」

「…?今ふざける空気やないんやけど」

「いやいや、ふざけてへんよ。まじ」



そう真顔で見つめると淳太は笑った




「俺は彼女もいないけど10個以上下のましてや教え子のこと妻にするなんて…なぁ?漫画やあるまいし」

「私は淳太のこと好きやで。年齢差なんて気にしいひんし」

「ふふ、ありがと。でもなぁ」



そうニヤって笑って「…もう時間か……次の人待ってるから」



そう言って淳太は資料を閉じて私を追い出すように教室のドアを開けた



え、え、今なんて言おうとしたん?


気になったけど聞ける隙もなく追い出された






それから私はこの前の話の続きが気になって


職員室にわざわざ出向いて「進路の相談が」とわざとらしく二者面談をまたお願いした




「先生。」


真面目っぽく久しぶりに淳太のことを先生と呼ぶ


「私の何がダメなん?子供やから?生徒やから?」

「両方。そんな話ならもう帰るで」

「…やだ。やって私本気やもん…本気で先生のこと…好きになったんやもん……、」





次第に身体中が熱くなる


恋ってこんなに辛いもんなんかな…


涙が溢れそうになって堪えて俯く





「…分かった」

「……、」

「もし、一ノ瀬が卒業した時まだ俺への気持ちが変わってへんならちゃんと考える」

「ほんま?」

「おん。女の子のこと何も考えずに切り捨てるなんてこと出来ひんから。」

「約束やで!」

「おん。約束」




友達にも家族にも言えへん


私と淳太たった2人だけの大切な約束


受験なんてさっさと終わらせて早く卒業したいな…









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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね!応援してます、更新頑張ってください! (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください!これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです!照史君の作品も楽しみにしています!頑張って下さい。応援しています! (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raf. | 作成日時:2019年10月14日 22時

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