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練習も終盤


部活内での簡単な試合を行っていると






「危ない!!」


隣のコートから男子生徒の声が聞こえ


私の頭にサッカーボールが当たった





「…痛った……!」


先輩に「冷やしときな」と言われコートから離れる





テニスの試合を見ながら


頭に氷をあてぼーっとしてると




「ごめんな?」と低くて優しい声が聞こえた






「あ、いや…大丈夫です…!」


そこに立っていたのは私の一目惚れ相手




「流星…くん」


「ん?ごめんなホンマに」




そう言って戻って行ってしまった





初めて喋った


彼の真っ直ぐで綺麗な瞳に吸い込まれそうになりながら


高鳴る鼓動を抑えて


必死に普通を寄り添って喋った




喋れた…よね?







「良かったやん!」


練習が終わって更衣室に戻る途中に友達に言われる




「初めて喋った…めっっちゃかっこよかった!どうしよう!」



さっきまで抑えていた興奮を


発散するかのように友達相手に早口で喋る






制服に着替えて学校を出るためにサッカー部の横を通る


ちょうどサッカー部の練習が終わったみたい





「あ、待って!」


さっきの低い声が後ろから聞え振り返る




「これ、さっきのお詫び。ホンマにごめんな?」


そう渡されたのは真冬なのにキンキンに冷えたいちごみるく




「あ、ありがとうございます…」


「流星…お前なんで温かいのにしなかったん?寒いやん」


サッカー部の部員であるこちらもイケメンの望先輩が流星先輩の肩を組んで言う




「あ!そっか…ごめん」


と、本当に驚いた表情をして素直に謝るから


この人天然なんや…と初めて気づいた




「ホンマにごめんな?たんこぶとか出来てたら慰謝料請求するんやで?」


「え、え、それだけは勘弁」


「ふふ、大丈夫です。ホンマに。これありがとうございます」



2人の掛け合いに笑ってしまって


笑顔で流星くんと話せた




目尻をくしゃっとしてはっはっはと大きく笑う彼はホンマにカッコよくて可愛かった





帰り道貰ったいちごみるくを飲む



甘くて、疲れが癒される



ホンマに美味しくて絶対に忘れない思い出の味やった









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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね!応援してます、更新頑張ってください! (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください!これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです!照史君の作品も楽しみにしています!頑張って下さい。応援しています! (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raf. | 作成日時:2019年10月14日 22時

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