７BAKERY

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赤side









夜、トイレで目が覚めて部屋を出る








トイレを済ませ部屋に戻ろうとした時隣の智の部屋から咳き込む音がした









昼間の智のあの辛そうな表情が頭の中を回り





俺はドアを開けた








赤「智、大丈夫？」





すると智は頭の上まで布団を被って咳をしていた








赤「智？」





布団をめくるとホンマに辛そうな智








発作やった








緑「ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎ…ﾋｭｰﾋｭｰ…ｺﾞﾎｯ……だい…ﾋｭｰﾋｭｰ…」


赤「大丈夫、今誰か呼んでくるから」


緑「…行かんで…ﾋｭｰﾋｭｰ…ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｺﾞﾎ」






智は俺の服の裾を持ってそう言った






赤「でも…」


緑「…お願い」


赤「……分かった」







枕元にあった吸引を渡す






しばらくすると喘息は収まり背中を優しくさすっていると智は眠ってしまった









赤「あんまり…無理せんでな」








そう眠る智の前で呟いて俺は部屋を出た









次の日の朝








赤「あ、おはよ」




たまたま廊下であった俺ら








緑「おはよ、大毅昨日はおおきに」


赤「おん。ちゃんと淳兄とかに言っとくんやで？また発作起こしたら辛いやろ」


緑「…大毅、今日のことは誰にも言わんといて」


赤「なんで？」


緑「…今みんな忙しいやろ？もうちょっと落ち着いたら俺からちゃんと言うから」


赤「…分かった」









この後、智があんなことになるなんて思ってもなかった









俺が言っとけばよかったんやな








ごめんな、智









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