７BAKERY

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黄side









手術が立て続き、もう夕方の時間に遅めの昼ごはんを食べているとPHSが鳴った







黄「はい、中間」


『心臓発作の急患です』


黄「はい、今向かいます」









今日はいつもより急患が多いな





そんなことを考えながら処置室へ向かうと









目の前にいたのは






紛れもなく流星やった









黄「…流星？」


「中間流星くん 14歳」


黄「……ボクの弟です」


「…え？」









流星は冷や汗をかきながら必死に息を繰り返していた







処置はなんとか終わり病室に運ぶ









心臓外科の先生によると外部からの衝撃を受け







心臓にストレスがかかって起きた発作だという









最近、サッカー楽しいって言ってたのに







暫くは見学だろうな









橙「淳太くん…」



黄「あ、皆。流星眠ってるから行ってやって」








処置室を出るとみんな集まっていた







桃「…何があったん？」







あ、そうや…





のんちゃんは流星の心臓のことあんまり知らんかったんや









目に涙を溜めて俺を見つめてくるのんちゃん









紫「…流星のことは俺がちゃんと説明しとくから

淳太は今日はもうゆっくり休んで」


黄「…おおきに」









こんな日に限って俺は当直やったから





崇裕達が帰ってからも俺は時間がある時は流星の病室に行っていた









綺麗な顔をして酸素マスクを曇らせながら眠っている流星






心電図の音が鳴り響き





流星の心臓がしっかり動いていることが目に見てわかる









黄「…なんもしてやれんくて……ごめんな」








俺の弟なのに





可愛くて可愛くて仕方がない弟なのに





俺はなんの為に医者になったんか分からなくなるわ









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