１８． ページ18
〈過去編〉.
黄side
昔のことはあまり覚えてない
俺の一番最初の記憶は
町外れの人も家もほとんどない小さな村で
おばあちゃんの営む施設で暮らしていて
そのおばあちゃんと手を繋いで歌を歌いながら施設まで帰る
そんな平凡だが何処か温かい日々
おばあちゃんの右手に俺
左手には照史がその時から居た
おばあちゃんは70歳ぐらいで仕事もせず
おばあちゃんが営む施設に暮らす俺と照史含め５人の子供たちをいつも優しく、時には叱って
大切に育ててくれていた
俺と照史以外の３人はみんな年上で
まだ小学生の俺と照史は特別おばあちゃんに可愛がられていた
「淳くん、あっくん…家族は遠慮は要らないんやで？」
おばあちゃんの口癖
「家族は頼れるもんや。我慢はダメや」
綺麗な星空を見ながらいつもそう教えてくれた
裕福な暮らしはしてへんかったけど
俺はおばあちゃんと照史と、家族と楽しく暮らしてた
あれは、俺が10歳になりたての頃やったかな
照史とふたりで家へ帰ってくるとおばあちゃんが倒れとって
それから１週間後、おばあちゃんは亡くなった
俺らは行き場をなくし
他の３人は一人暮らしを始めたり学校の寮に入ったり
みんな俺らを置いて自立してった
そんな時に俺らの前に現れたのがそのおばあちゃんの息子を名乗る人やった
まぁ、それが今のオトンなんやけど
「俺はオカンに、君らのおばあちゃんにホンマに迷惑かけた
やから、せめておばあちゃんが残した君らだけでも俺は救いたい
寂しい思いをしている子供を俺が救いたいんや
君らはおばあちゃんの家族やろ？俺もおばあちゃんの息子や
ってことは俺ら“家族”やんな？」
オトンは優しく笑った
その顔はおばあちゃんそっくりやった
俺と照史はこの人に着いていくと決め今の家にやってきた
流石、おばあちゃんの息子やった
星空が好きでよく見上げる所
優しい笑顔
温かくて安心する手
どれも一緒やった
俺らを育ててくれていたおばあちゃんと
おばあちゃんと出会って、オトンと出会って
俺はこんなにも大切な家族に
たくさんの弟達に出会えた
ホンマにありがとうな
.
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ぴこ - リクエストありがとうございます！！めちゃめちゃ面白かったです！こらからも頑張ってください！ (2018年10月24日 3時) (
レス) id: 29298ada25 (このIDを非表示/違反報告)
らゅは - こんな設定は初めてで楽しく読まさせていただいてます。リクです。しげが胃腸炎に罹ったけどのんちゃんが熱を出してて兄組がバタバタしてるから言い出せず我慢して、学校でお腹壊して倒れてしまうというのが見たいです。解決はしげじゅんでお願いしたいです。 (2018年10月24日 2時) (レス) id: 0cb6f99dee (このIDを非表示/違反報告)
蘭芽(プロフ) - あんまり食べなくなったなという違和感はあれど自傷行為はバレることもなく嫌がらせ等も終わることがなく暫く立ってついに照史が意識不明になって他の人達が真実に気づくって感じでお願いします (2018年10月21日 7時) (レス) id: 568cceb099 (このIDを非表示/違反報告)
蘭芽(プロフ) - リクです。周囲から自分含め家族の悪口を言われていたり嫌がらせをされているのを知っているが他の家族にはバレないよう気を張っていたり自分一人で片付けたりしていると段々疲れとストレスが溜まって自傷行為に走るが普段通り他の人とは接するので (2018年10月21日 7時) (レス) id: 568cceb099 (このIDを非表示/違反報告)
takiiasuka(プロフ) - 神ちゃんが喘息の発作がでているのに必死にかくし続けるんですがるんですが、しげにはバレてしまって、秘密にしといてって言うんですけど結局倒れてしまって症状が重い感じのやつが見たいです！語彙力ほんとになくてごめんなさい！笑全然かえてもらっても大丈夫です！ (2018年10月20日 17時) (レス) id: 34afe1d753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2018年9月28日 0時
