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傷害事件のせいで俺には退学という処分が下されそうとしていた
それを助けてくれたのもやっぱり桐山先生やった
校長室に呼ばれ入ろうとすると中から桐山先生の声がした
桐「退学はきつすぎませんか？
校長先生はこれから沢山の未来がある青年の未来を踏みにじるんですか？」
校長室に入ることは出来なかった
何となく俺の縄張りと化している屋上に行きベンチに寝っ転がる
冬やから寒いけど冷たくて澄んだ風が本当に気持ちいい
桐「流星！ここにいたんか」
藤「あ、照史 授業は？」
桐「それはこっちのセリフや
まだ授業中やろ？」
俺を起き上がらせて隣に無理やり座ってくる
藤「何やねん」
桐「なぁ流星 学校楽しいか？」
藤「いや、全く」
桐「俺はな高校時代…ほんまに学校嫌いやった
友達もおらんかったし、いじめられてた訳でもない
ただの空気と同じ扱いやった
ずっと席に座って本とか、地図帳とか見てて…」
藤「意外やな」
桐「やろ？俺、こんな性格やなかってん昔
俺の高校時代のあだ名 地図帳やで？(笑)」
藤「なんやそれ(笑)」
桐「あと きょど男 とかな(笑)
ずっと地図帳みてて話しかけたら凄い挙動不審になるから(笑)」
藤「今の照史とは正反対やな」
桐「やんな。だからな流星。人は変われるんや」
隣にいる桐山先生の横顔はとても逞しかったのを今でも覚えている
桐「さっき校長室来てたんやろ？
もうあんなことしないって、ちゃんと学校に来て授業を受けるって誓うんやったらなんの処分もしないって言ってくれたで校長
あとは流星次第や
今が変わり時やないの？」
桐山先生の真っ直ぐで綺麗な瞳がこっちを見る
藤「…」
桐「なんも気張らず普通の流星でいればいいんや
マイペースで優しい流星を俺は知っとる」
藤「うん…」
ちょうど良くチャイムが鳴り桐山先生と教室に行った
普通に。そう唱えながら席にすわる
傷害事件を起こしたことは学校中に広まっているから隣の女子達が少しざわざわし出した
桐「鈴木！うるさいねん(笑)
ホームルーム始めるで〜」
その声で隣に居た女子が静かになる
こいつ鈴木っていうんや…
もう２年もこの学校にいるのにそんなこともわからない俺はどれだけ学校をサボっていたのか
何となく自分が恥ずかしくなった
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美奈(プロフ) - 涙が止まりません しげの心臓の病気で亡くなった時はとても泣きました (2018年10月14日 23時) (
レス) id: a9a9a6f40c (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - たまちゃんさん» コメント本当に嬉しいです。こんな短編集で泣いて頂けるなんて感無量です。こちらこそ本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2018年8月3日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - とっても感動しました。特にシゲの小児がんのお話、涙が止まりませんでした。私も強く生きようと思えました。ありがとうございました。 (2018年8月3日 2時) (レス) id: faa7b83006 (このIDを非表示/違反報告)
Nakonosuke(プロフ) - 碧さん» 自分でも似ている部分があると思ったところは非公開にしました。いえ、こちらこそ温かい対応ありがとうございました！これからも作品を心待ちにして読ませていただきます！はい！頑張りましょう！！ (2018年8月2日 23時) (レス) id: 8ee443cb09 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - ☆NON☆AYAKA☆さん» 長文のコメント本当にありがとうございます。しげの話は私も書きながら胸が締め付けられる気分でした…。これからもまだ続くので移行後も読んでくだされば光栄です。 (2018年8月2日 23時) (レス) id: b442d333ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2018年7月25日 21時
