あなたが私を知っているのなら[のんびり更新] (ページ10)

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おーちゃんの花火がぽとりと落ちた。

｢あ、私の勝ちだね。｣

『競ってないじゃん。』

..

智｢ほら！俺の勝ち。｣

｢え、競ってないじゃないですか。｣

智｢じゃあー、連絡先交換しよ。｣

｢いいですけど…｣

智｢ふふ。ありがとう。｣

私の少ない友達の欄に
｢大野智｣
が追加された。

そして、その日の夜
私は想っていた人にあっけなくフラれた。

..

｢じゃあ私のお願い聞いて！｣

『だから競ってないじゃんって笑
まぁでもとりあえず聞いてあげるよ。』

｢カラオケ行きたい。｣

『ん？カラオケ？いいよ。』

さっちゃんは歌が上手かった。

そこら辺の歌手より何倍も。

私はさっちゃんの歌声が大好きだった。

もしかしたらまたあの歌声を聞ける。

そんな勝手な期待をした。

｢ほんと！？やった！｣

『期待しないでね。笑』