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『うんまい』
おーちゃんはカレーを口に運びながら
そう言ってくれた。
『Aちゃん、料理上手いんだね。』
褒められるのなんて久しぶりで、
心の底から嬉しかった。
『あ、あのね！
今日やりたいことがあるんだけどさ。』
そう言うとおーちゃんは
玄関に走っていった。
そして戻ってきた彼の手には
何かが入った2つのレジ袋。
『じゃーん』
｢……花火！！｣
『そうそう。やろうよ。』
｢やる！！｣
私たちはカレーをたいらげ、
公園に向かった。
花火なんて何年ぶりかな。
大学のときにやったっけ。
あ、そういえば。
あの花火で私、
さっちゃんと初めて出会ったんだ。
サークルの飲みの後
4人でやったっけ。
……あれ以来やってない。
『はい！こっから好きなのとって。』
｢じゃあーこれにしよっかな。｣
私はとにかく色が鮮やかそうなものを
手に取った。
そして、火をつけた。
｢『きれーい…』｣
..
｢は！？なんで私が！？｣
真奈｢お願い！なんか奢る！｣
｢そういう問題じゃなくて…｣
サークルの交流会の後、
真奈は私に声をかけてきた。
この後花火をするから
一緒に来て欲しい。
とのこと。
元々、
真奈と真奈の友だち、
真奈の彼氏、3人の共通の友だち
でやる予定だったらしい。
だけど真奈の友だちがドタキャンした
ということで、
その代役に抜擢されたのが私。
｢2人で行けば良くない？｣
真奈｢そういうわけには行かないの！｣
そんなこんなで
私は焼肉を奢ってもらうという約束で
真奈のお願いを受けることにした。
｢ちょっとゴミ捨ててくる。｣
バケツに溜まった花火の燃え殻を袋に入れ、
近くの収集スペースに向かおうとした。
『あの、僕も行きます。』
..
『Aちゃん？次のやつやろー。』
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作者名：ぐぐ | 作成日時：2019年3月12日 11時
