eternally135 ページ43
世間に公表がされ、ついに現実なんだと重い空気が流れる。
会見までの間、ソファに横になったり、椅子で眠って休むメンバー。
隣には翔くんが、座りながら眠っている。
私は眠るに眠れなくて、深呼吸して気持ちを落ち着かせる。
バッグから香水を取り出して、しゅ、と一拭きだけかける。
いつの日か、翔くんが私に選んでくれた紅茶の香り。
あれから、この香りを嗅ぐのが怖くて、全然つけれてなかった。今日は何かに頼りたくて、久しぶりにつける。
A 「はぁ、、」
緊張がすごくて、呼吸が浅くなる。
深く息を吸って、紅茶の香りをいっぱいに吸い込む。
翔「少し寝とけ」
小声で隣にいる私に話しかけてくる翔くん。
A 「ごめん、起こした？」
翔「んーん、良い匂い」
香水を貰ったのは数年前だから、きっと覚えてないんだろうなと思って、
A「翔くんに貰ったんだよ」
白いスプレーを見せる。
翔「うん、覚えてる」
翔くんが、私の手をぎゅ、と強く握る
翔「大丈夫だって。安心しろ。」
翔くんが私にいつも伝えてくれる、守るという気持ちがいっぱいに伝わってくる。
A「ありがとう、」
翔「寝ときな」
A 「うん」
手が離れて、また頭を後ろに倒して目をつぶる翔くん。
私も、みんなと一緒に眠る。
みんなと同じ空間にいれることが、当たり前じゃないんだと痛感しながら、目を閉じる。
_________
最後に髪型を巻き直して、ベージュのおとなしめのワンピースをもう一度着る。
きい「うん、綺麗」
A「ありがとう」
きい「いってらっしゃい」
きいちゃんに送り出されて、メンバーと合流する。
みんな緊張していて、その緊張感を軽くするように、みんなが笑わせてくれたりして、いつもの空気感になる。
記者会見の場所に並んで呼ばれるのを待つ。
A 「ふぅ、、」
私は潤くんと智くんの間の場所で、智くんとセンターに立つ。
潤「俺ららしくいよう。A」
笑って伝えてくれる潤くん。
そして、嵐が呼ばれる。
すごい数の記者の方と、シャッターが眩しい。
予定通り記者会見、質疑応答と進む。
私への引退の質問も多く、みんなが助けてくれながら、和やかな空気にしてくれる。
そんな時、少し空気がピリついた質問があって、翔くんとニノがカバーしてくれた後
さらに、ピリつく質問がくる。
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樹(プロフ) - 常夏さん» 嬉しすぎます。幸せすぎるコメント、本当にありがとうございます。 (2022年1月15日 22時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - 泣きながら読んでます…。大好きですこの作品！！！ (2022年1月1日 23時) (レス) @page46 id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年9月12日 16時
