eternally106 ページ13
目が覚める。
昨日は何となく、2人でいたいなって望んでいたのは私だけみたいで少し寂しかった。
自分だけ期待していて恥ずかしくなる。
今日は外での雑誌の撮影。
メイクもヘアセットも、してもらうから、少し整えて、何も食べずに外に出る。
A 「ん？」
外に出るとドアに小さい袋がかかっていて、中を見ると、私が大好きなジュース。
小さな紙に、少し特徴のある字で
撮影がんばれ 翔
と書いてあった。
A 「ふふ、」
昨日のもやもやが、一気に吹き飛ぶ。
単純な私は、
翔くん一つの行動で落ち込んで、
翔くん一つの行動で嬉しくなる。
今日がんばろ、
そう思って撮影に向かう。
_____________
撮影、音楽番組の収録、生放送、残りの仕事全てを終えて、いよいよ帰国。
夢の時間が終わるんだ、
そんな寂しさが込み上げる。
飛行機の隣の席は智くんで、
私と一緒に離陸の時窓を見つめる。
智「楽しかったなあ」
A 「ねー、最高だった」
飛行機がどんどん上昇して、雲で海が見えなくなる。
智「この間ごめんね」
A「ん？何が？」
智「翔くんと2人でメシ食べてた時。
俺ら邪魔したから。」
A 「あー全然。邪魔じゃないよ。」
智「俺はてっきり一緒に朝まで過ごすのかと」
A 「ふふ、笑」
智「俺だったらありえん」
A 「わたしも、少しだけ期待してた、笑」
智「距離感分かんなくなりそうで、怖いんだって」
A 「翔くんが言ってたの？」
智「うん、頭で考えすぎんだよなあ、翔くんは」
A 「でも、この関係性を変えちゃいけないから
翔くんが正解なんだけどね。」
智「このままこれでいいの？」
A 「んー、というか終わったんだよね。
翔くんの仕事してる姿勢見るとさ、
私だけが個人的に色々悩んでるだけで
翔くんは、私のことより
嵐のことをちゃんと考えてるから、
私もそうならなきゃなあ、って思ってるの」
智「我慢してない？」
A 「智くんは、優しいね、笑
してないよ、嵐大好きだもん！」
智「そうか、何かあったら相談しろよ」
A 「うんありがとう。」
私と翔くんの関係は本当にこのまま何もなく日々が過ぎ去っていった。
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樹(プロフ) - 常夏さん» 嬉しすぎます。幸せすぎるコメント、本当にありがとうございます。 (2022年1月15日 22時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
常夏(プロフ) - 泣きながら読んでます…。大好きですこの作品！！！ (2022年1月1日 23時) (レス) @page46 id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年9月12日 16時
