いつまでも 1 (ページ7)

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ニノが、なかなか翔くんと2人きりに

なれない私の気持ちを汲んで、フォローしてくれてる。

もう、そんなことしてくれなくても

大丈夫なのに。

横目で、そっと翔くんの反応を見る。

翔「みんなだって、真面目な話できるだろ、笑」

A 「そうそう、翔くん忙しいから大丈夫！

とりあえず、1人で考えてみるし！」

2人きりになる

そんな状況を想像して、焦って

逃げてしまう。

ニノ「ばかだねえ、あなたは。」

小声でぼそっと、ニノがつぶやく。

マネ「Aさん、そろそろ次の仕事行きますよ〜」

この空気から逃げられて、ほっとする

ニノも智くんも、マネージャーに呼ばれて

荷物をまとめて支度を始めだす。

A 「じゃあ、みんな、お疲れ様！」

ニノ「あーい。」

あーあ、ほんと、自分て馬鹿だ。

翔くんと2人きりになれるチャンスだったのに。

肩を落としながら、そんなことを考えて歩き出すと、

翔くんが腕をそっと、引っ張る

翔「A。」

A 「ん、？翔くん、？」

翔くんに触れられて、どきっとする。

翔「相談したくなったら、連絡してよ。

飲みに行こう。」

A 「え、？」

翔「1人で背負うのが、Aの悪い癖。

来年のこと、一緒に考えさせてよ。」

A 「、うん、ありがとう。」

翔「連絡まってるから。」

A 「わかった、連絡するね。」

翔「うん。仕事頑張って。」

A 「翔くんも、頑張って。ありがとう。また！

お疲れ様！」

翔「ん、おつかれ。」

駆け足で部屋をでる。

心が踊っちゃう。

やばいやばい。嬉しい。

マネージャーが運転する車に乗って、

携帯をぎゅっと握りしめる。

マネ「なんか顔がニヤけてますね。笑」

A 「へへへ〜。笑」

翔くんから、2人で飲みに行こうなんて、

初めて言われた。

どのタイミングで、翔くんに連絡しよう。

今日の夜かな。

今日は早すぎかな。

今度、収録が一緒になる時より前には連絡したいな。

スマホから翔くんのメッセージのページを開いて

無駄に文字を打ったり、消したり。

嬉しい。

そんな感情と、

ああ、もうこんな毎日に終わりが近づいている。

そんな現実が

ごちゃまぜになる。

曇った空を見て、

いつまでも、いつまでも、嵐でいたいよ。

心につぶやく。