eternally32 ページ36
みんなが、目の前に座って、私を見つめる
ニノ「おはよ、まだ寝てたら？」
A「ううん、大丈夫。
あれ、これ、、」
肩にかかっている男性物のカーディガン
翔「寒そうな格好だから、まだ着てて良いよ。
俺の衣装長袖だし。」
今日の衣装は袖がないワンピースで、
翔くんが、寝てる時にかけてくれたんだ、
と、嬉しくなる
A 「あ、ありがとう」
久しぶりに会話した、
カーディガンに袖を通すと、翔くんの匂いに包まれる。
智「仕事、大丈夫？きつくない？」
A 「うん、全然！楽しいよ、」
突然増えた仕事に、ファンの子たちの反応も様々ではあるけど、ファンじゃなかった人たちにも、私を知ってもらえて、
色んな声が聞けて新鮮な毎日。
翔くんは、スタッフの人に呼ばれて、楽屋の端のほうで他の仕事の打ち合わせをしている。
カーディガンを、無意識にぎゅっと握ってしまって、彼を見つめる。
彼と同じ空間にいられることだけで満足だと思っていたのに、もっと近くにいたいと貪欲になってしまう、自分が情けない。
ニノ「顔に出やすいよね、あなたって」
A 「え？」
ニノ「顔に考えてること書いてある」
A 「翔くんにも、顔に出やすいって言われた」
ニノ「行動がともなってない。」
A 「ん？」
ニノ「あなたが、どうしたいのか、よく分かんないんですよ」
A 「何それ、笑」
ニノ「何か隠してませんか？」
A 「何も隠してないよ、笑」
ニノ「辛そうですよ。あなた。」
頭にぽんっとニノちゃんが手を置く。
ニノちゃんは、すぐに人の気持ちを読み取りすぎる。その気遣いができるニノちゃんが、ありがたい時もあるけど、今はあまり探られると弱い部分が出てしまいそうで、怖くなる。
A 「ふふ、大丈夫だよ。」
ニノ「あなた見てると、こっちも辛い」
眉間にシワをよせて、私を、じっと見る
智「A、ちゃんと頼れよ」
A 「心配性だなあ、みんな、笑」
嵐のみんなは、あったかい
みんなが心配してくれて、本当に贅沢。
それだけで、私は幸せなのに
_______________
そこから嵐もアルバムが発売して、
ツアーの日程も決まり、いよいよコンサートの詰めや
ダンスレッスンが始まって忙しくなってきた
潤「A、ソロの構成決まった？」
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作者名：樹 | 作成日時：2021年8月29日 19時
