eternally20 ページ23
翔「この匂いAぽいな、って思って
苦手だったらごめん。」
A 「これ、高いよね、ありがとう。」
袋からシンプルなプッシュ式の香水を取り出して
シュっと手首にかけて、香る
翔「ど？」
A 「わ、すごい良い匂い！
、、紅茶ぽい」
翔「そうそう、A紅茶好きだろ。
A好きかなぁって思ってさ」
A 「うん、すごい好き！
本当にありがとう！」
翔「どういたしまして、
みんなにも渡してくるわ。」
A 「うん、ありがとうね翔くん。」
あとの4つのラッピングは、私のよりは小さくて
ハンドクリームだけが入ってるようだった。
嬉しい、、
翔くんが私ぽいって香水選んでくれた。
手首を鼻に近づけて、深く匂いを嗅ぐ
自然と顔がほころぶ
本当に翔くんは、昔から
私が落ち込んでいるのを、すぐに察して
気遣ってくれる。
本当に本当に優しいひと。
首にもシュっと吹きかけて、
紅茶の香りでいっぱいになる
リハーサルも終えて、本番
自分たちの番がくるまで、座って待つ私たち
トークがあったりして、
私の右隣には智くん、
左隣には翔くん
智くんは油断すると、
すぐ眠そうにしたり、退屈そうに顔に出す
A 「智くん、スイッチ入れて」
小声で注意する
智「あ、おう」
翔「ふはっ、」
吹き出して、手で口元を押さえて笑う翔くん
智「ねみぃ」
A 「しっしっ、そういうこと言わないの、」
翔「ハハ、一番の年下が、兄さんに注意してんの
おもろいわ、」
他のアーティストさんの歌がはじまって
静かになる
歌が終わってCM中
隣の翔くんが、
体を、私に傾ける
A 「ん、？何？」
顔が近くてドキドキする
翔「すごい紅茶の良い匂い。」
A 「あ、気に入ったから、
香水つけちゃった」
翔「Aに合う匂いだわ。
よかった、気に入ってくれて」
A 「いっぱい使わせてもらいます、
ありがとう、」
顔が近くて、匂いを嗅がれて
すごくドキドキする
顔があつくなって、
手で顔をあおぐ、
ちらっと、隣の智くんを見ると
さっきまで眠そうだったくせに、
ニヤニヤ笑っている
智「よかったね」
近づいて耳打ちで私に、話す
しっと、智を睨んで、注意する
智「ふはは」
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作者名：樹 | 作成日時：2021年8月29日 19時
