eternally12 ページ14
私の中では芸能界は、もともと嫌いで
嵐の中にいるうちに、
嵐でいることの幸せに変わっていた。
だから、苦手な芸能界も、
少しずつ頑張っているつもりでいた。
事務所「メンバー1人1人が、仕事して、活躍して、
グループに還元できるのがアイドルだろ。
還元できないメンバーは、メンバーじゃない。」
自分でも気にしていた現実。
メンバーに甘えていた我が儘を突き通した現実。
それを、突き刺された。
事務所「嵐がここまで
人気が出ると思わなかったんだよ。正直。
今の嵐に、話題性のために、
女性メンバーがいる意味は、僕はないと思うんだ。」
A 「、、、。」
事務所「嵐も、10周年で、かなり爆発したろ。
俺はこのまま、嵐には人気を貫いて欲しいんだ。」
A 「はい、」
事務所「来年15周年か。
まあ、お前が脱退となると、
また、世間から注目もされるし、嵐にとっても
Aにとっても、プラスになるぞ。」
A 「、、私は、、、
嵐に、、必要ないってことですよね。」
事務所「そうじゃないけど、、
まあ、分かってくれよ。
アイドルだって商売だろ。」
A 「、、、公表はいつですか、」
事務所「できるだけ早く。
来年の15周年を盛り上げたいだろ。
ハワイも、決まりそうだしさ。」
A 「、、っ。」
事務所「事務所のタレントとして、ソロで残る分には
Aの意見は尊重するよ。」
A 「、、少し考えても良いですか。」
事務所「わかった。」
かなり、精神的にきつくなった。
車に乗り込み、マネージャーの顔を見ると
涙がポロポロ溢れる。
マネ「ど、どうしたんですか。」
A 「、、っ、うっ、うっ、、。」
マネ「落ち着いてください、、っ」
A 「私なんか、っ、、勘違いしてたっ、。」
マネ「え、、？」
A 「私、嵐の邪魔してた、、っ、」
マネ「え、いや、、、何言われたんすか。
それは、ないっすよ。」
事務所に言われたことを、マネージャーに話して
メンバーには、まだ言わないで欲しいと、
お願いをした。
マネ「家、着きましたよ。」
A 「ん、、ありがとう」
マネ「大丈夫すか。」
A 「ごめんね、笑
泣いたりして、笑
1人でよく考えてみる。ありがとう」
マネ「はい、、お疲れ様でした。」
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作者名：樹 | 作成日時：2021年8月29日 19時
