7話 ページ10
「…私は帰るよ
Aは迅に背を向けた
「そっか…それじゃあこれ以上俺は何も言わないよ
だけどさ1つだけ知ってて欲しい
この世界にだってAの居場所はあるよ」
「何…言ってるの、私は…」
「俺達だってAを必要としてるし大事な仲間だって思ってるよ」
「馬鹿な事言わないでよ！
たった1ケ月程の付き合いの貴方達に私の何が分かるの！？
そもそも私と貴方達が出会ったのなんてただの偶然じゃない！」
Aはそう怒鳴ると最後に小さな声で言った
「…帰って、それ以上何も聞きたくない」
暫くして迅の足音が聞こえなくなった
「…知ってるわよ、そんな事」
Aの瞳にはうっすらと水の膜が張っていた
「私だって…」
その言葉の続きは声にならなかった
・
その数分後クラウドを連れてクロリーナが帰ってきた
「Aさん！久しぶりです」
「あら死体がなくなってるわ」
「シズクの能力で片付けたわ」
Aはクラウドを無視してクロリーナの質問に答えた
「レイトさっさく始めて」
「あぁ」
レイトは自分の血で地面に円を描いた
そして円の中に手を
「
手を
「ここに入れば元の世界だ
俺の能力は自分の血で壁や床に円を描き手を
その時に何も思い描かなければランダムに選ばれた世界に
1度行った世界を思い描けばその世界に行く事が出来る、これが俺の能力だ」
「それじゃあ帰ろうか、元の世界に…」
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迅が出て来た時に主人公に
泣きながら「まだ帰りたくない」って言わせるか悩みました
説明シズクの能力
キャスター型掃除機 デメちゃんを具現化する
デメちゃんは発動者が念じた物を何でも吸い込む
しかし、他人の念や発動者が生き物と認識しているものは吸い込めない
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