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18話 ページ21
Aが目を開けると丘の上だった
振り返るとそこにはボーダーの本部が建っている
「戻って…来たんだ」
暫くその光景を眺めていた
「街の様子からするとお昼ぐらいか」
たった数十時間ぶりだというのにとても懐かしく感じた
「はぁ…それにしても…これからどうしよう…」
普通に考えれば本部に戻って報告をするべきだが
Aは元の世界に帰るまで
ボーダーとして
しかし、今のAは世界を行き来する事の出来る能力を持っている
「…さっさと帰れとか言われたら流石に傷つくかも…」
そう言うとため息をついた
「それに…ユウイチにも結構キツイ事言って来たし」
「気にしてたんだな、意外だなー」
Aは突然背後から声がし振り返った
「何で…ここに…」
そこには迅が立っていた
「俺の
「そうか…未来視だっけ、こうなる事も全部視えてたわけだ
私があんなに怒ってたの馬鹿みたいじゃん」
思わず手で顔を覆い隠した
「まぁまぁ必ずこうなるとは限らなかったよ
Aが戻ってこない未来もあった」
「…そっか」
「そろそろ帰ろう、みんな待ってるぞ」
「うん」
Aはふと上を向いた
そこには雲はなくただ青い空が広がっていた
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