13話 ページ16
「まだ引きずってるのか?」
「きっと一生忘れなれない」
「そうか」
Aは俯き自分の手を見ながら言った
「今度は守りたいんだ」
「A、そう思ってるのはお前だけじゃない」
「?」
クロロの言葉の意味が分からず
Aは顔を上げクロロの顔を見た
「俺達もお前を守ってやりたいと思ってる、1人で背負わなくていい
俺達の事を本当に信頼してるなら俺達の事は気にするな
自分のやりたいように生きろ」
Aの瞳から涙が流れた
「…クロロの馬鹿
それで私がここにいるって言ったらみんなの事信頼してないって事じゃん」
「お前そんな事言わないだろ」
「うん、言わないね」
Aは涙を拭き取った
「さて、準備が出来たら向こうの世界に行こうかな」
立ち上がりながらそう言った
「大きな仕事とかあったらちゃんと呼んでよね」
「あぁもちろんだ」
「あ、準備する前に私の癒し達に癒してもらわないと」
「…あいつらが少し可哀想だな」
「何それ!どういう意味よ!?」
「そのままの意味だ」
「ねぇ」
「まだ何かあるのか?」
少々呆れながらクロロは聞いた
するとAはクロロの方へ振り返った
「ありがとう、クロロ」
Aはそう言って微笑んだ
雲で隠れていた月が顔を出し月の光がAを照らしていた
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