(5/22更新)僕らの恋はいつも嘘が付きものー立花慎之介

合鍵と不思議な行動 ページ9

慎之介『そうだ、これ』









『なにこれ』









慎之介『合鍵』









『合鍵？』









慎之介『そ。今日俺20時までだから家は入れなかったら困るだろ？』









『あぁ、確かにそれは困る！』









慎之介『だから。あ、無くすなよ？』









『あいあいさー！』









なんて言って俺の手渡した鍵を嬉しそうにポケットにしまったA
本当に大丈夫かな
まあもう子どもじゃないんだから大丈夫だろう
それから俺はAからコーヒーを受け取って仕事場に









仕事場に着いていつも通り仕事
今やってるアニメのアフレコを何本か撮ってから雑誌の撮影
一通りの仕事が終わって時計を見るともう8時を過ぎてた
今日はちょっと押したな
少し足早に家に帰る
待たせてないかな
お腹空かせてないかな
余計な心配かもしれないけど、あいつは周りの子より精神年齢が低く見えるから心配してしまう
決して子供扱いしてる訳ではないし、そう見えるってだけで案外話すとしっかりしてる









慎之介『ただいま！ごめん、遅れた』









玄関から声を掛けるけどAの声は聞こえない
寝てる？
そっとリビングに足を進めるけどリビングにもAの姿はない









慎之介『Aー』









何処だ？
とりあえず靴はあること確認したからこの家の何処かにいるんだよな
と言うことで急遽Aを探すことに
かくれんぼの鬼とかいつ以来だよ．．．
軽く30年くらいだぞ
それから一つ一つ部屋を探すことに









慎之介『A？』









ま、俺の部屋にはいないよな
居たら居たで驚きゃしないけど
それからお風呂やトイレ、一応ソファーの影やテーブルの下、キッチンなんかも見たけどAは見当たらない
あと探してないのって．．．あそこだけか
それから俺はまだ整理の出来てない部屋に足を踏み入れた

ちょっと変な子→←彼女は自由人

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