(5/22更新)僕らの恋はいつも嘘が付きものー立花慎之介

モンブラン大作戦 ページ20

仕事を全部終えて帰るとAはまだ部屋に籠ったまま
あぁ、本当にどうしたものか









慎之介『Aー』









『．．．』









慎之介『お前の好きなケーキ買ってきたから一緒に食べない？』









『いらない』









慎之介『俺、1人で食べんの嫌なんだけど』









『知らない』









慎之介『じゃあいいや、1人で食べるから』









んむっ
朝、花ちゃんと喧嘩しちゃって
花ちゃんが仕事大変なの知ってたのについ、前の癖でわがままになっちゃって
花ちゃんを困らせちゃった
嫌われちゃったかな．．．
花ちゃんから私に歩み寄ろうとしてくれてるのにそれにどう反応してどうアクションを起こせばいいのか分からなくて上手くいかない
ごめんね。
こんな子でごめんなさい．．．









慎之介『お前の好きなモンブランから食べよ』









Aが好きなケーキを買ってきて部屋の前で何度も呼びかけるけど一向に部屋から顔を出す気配がない
相当怒ってんのかな．．．









慎之介『本当に要らないの？』









俺がケーキにフォークを入れた瞬間
それを狙ったかのようにAがドアを開けた
案の定、Aのドアの前に陣取ってた俺は見事にそのドアの餌食になって前のめりに倒れ込む









慎之介『痛っ！』









『わぁ、ごめん。花ちゃん．．．』









慎之介『やっと出てきた』









『．．．』









慎之介『ケーキ、たくさん買ってきちゃったから一緒に食べよう？』









うんと頷いたAを確認して俺はリビングに
二人分のお皿を出してケーキを並べていく









慎之介『好きなの選びな』









『いいの？』









慎之介『あぁ』




ーー




新年あけましておめでとうございます。
はじめまして、僕らの恋はいつも嘘が付きもの(僕嘘)の作者、にのかず(ぱある)です
作品をお気に入り登録していただいてるみなさんありがとうございます！
ゆっくりまったりの更新ですが楽しんでもらえたらと思います。
前半戦はまだ二人のほのぼのストーリーがメインになっているので楽しんでもらえたら嬉しいです。

少しの違和感とお出かけ→←仲直りの方法はなんだろう？

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