SECRET 〜You&Me〜

急接近 ページ12

「あともう少しで学校も終わりだ............」
先生が夏休みの説明をしてる。
もう入学から3ヶ月もたち、クラスにも馴染んだ。
相変わらず学級委員は仕事が多いけど
それなりに充実していた。
「A?夏休みの祭りどーすんの?」
「えっ?あぁ...多分夏里と円といくんじゃないかなぁ」
「ふーん。俺ら和とか雅喜とかと行くけど一緒にいかね?」
「そんな大人数で?」
思わず笑ってしまった...笑
「いーじゃん!!俺らいっつもこの面子だから飽きたぁ」
はぁ...
唇を尖らせる翔。
下手したらそこら辺の女子よりかわいいかもしれないな。
その姿にまた笑ってしまう。
「まっいーや。決定なー」
「はっ?嘘でしょ!?」
あっ、ちょっと声大きかった...?
「どーした?高梨」
「えっ?あたしなんか言いましたっけ?」
「とぼけるなよ」
「「「ハッハッハッ!!!」」」
あら、皆に笑われちゃった。
まっめんどくさいことには逃れたみたいなのでー
一件落着って感じ!
...........?一件落着?じゃなーい!!
なんで勝手に翔たちといくことになってんのよー!!
【ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ】
授業が終わった。
「「A!!」」
あっ夏里と円!!
「ねねねねねっ!今年の夏祭り翔たちといくことになっちゃった!!」
「えっ!?そーなの??」
「えっ?いーじゃん♪雅喜と行けるってことでしょ?」
あっ円って雅喜のことが好きなんでしたっけ...
「まぁ良いんじゃなぁい?」
そーなのぉ!?!?!?
あったーーーーー!あたし今年の夏休みは大波乱の模様...
「Aちゃーん!!」
「おい雅喜!」
このタイミングできます!?このタイミングでぇ!!
「どーしたの?和」
「えっ俺は!??」
雅喜はスルー!
「あっ夏祭りのこと翔ちゃんからきいた?」
「えっ?もうしってんの??」
「うん!俺らが計画したんだよぉ♪」
はい、♪付いてます。
ってか計画って何よぉ!!
計画済みなんですか!?なんて手っ取り早いの...







こんな大変そうな夏休みに
もっと大変な出来事が起こるとも知らずに、
のんきにあたしたちは夏祭りのことで舞い上がっていた。

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