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#54 ページ6
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“ちょっと、大丈夫！？”
体を揺すられて目を開ける。
「え、なんで」
雅「なんでって翔ちゃんが電話したんだよ？」
和「そんなことよりはい、これ冷ペタ」
潤「簡単なのだけどこれなら食べれそう？」
涙なのか汗なのか分からないけど水が頬を伝ってく。
智「すっごい痩せちゃって、ちゃんと食べなよ」
「ありがとう……」
相葉くんと智くんがシーツを替えに行ってくれた。
と、2人が詰め寄ってくる。
和「やっぱ結婚してたんだね」
「そうだよ」
潤「昨日電車で見かけてさ、相葉くん泣きそうな顔してたんだよ？」
「昨日のは違うよ」
潤「何が違うんだよ」
「あれは俺の姉ちゃんだ」
和「は？一人っ子って……」
「戸籍上はね。もうこれ以上聞かないで」
潤「翔くん言ったよね。俺ら翔くんのこと見つけたんだけど」
「それとこれとは別だよ」
和「別じゃないよ、何のためにずっと探して相葉さんだって……！」
「住む世界が違うんだよ！」
潤「は……？」
「健康に生まれていい親に育ててもらって……俺は……全部ない」
智「いつまで馬鹿なこと言ってんのよ」
和「いつの間に」
智「生まれ育った場所なんて関係ない、翔ちゃんは嵐が好きなんだろ？」
「……」
雅「翔ちゃん新しいシーツ〜……ってごめんお取り込み中でしたか」
「ううん、ありがとう」
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作者名：珠さと | 作成日時：2024年3月31日 11時
