#36 お祝いの日 ページ38
side AM
2008.12.24
ニノはまだ思い出さない。
いや、夢を見ることもあるみたいだし、少しずつは思い出しているのかも。
─────俺らじゃない誰かを。
明日は撮影があって、5人で休めるのは今日だけだからとみんなでニノの病室に。
「ニノおはよ！」
和「おはようー」
翔「知ってる？明日はクリスマスっていって、今日はクリスマスイブなんだよ」
智「お祝いの日だよ」
和「知ってるよ」
潤「んえ？知ってたの？(笑)」
和「カレンダーにね、書いてあった」
そういって指さされたカレンダーをみてみんなの動きが止まる。
だって。
だって、
今日の日付のところに
“相葉くんのお誕生日”
って書いてあるんだよ！！
「え、ニノ、これっていつ書いた？」
和「これ？、あー、一昨日くらいかな」
「俺の誕生日……」
いろいろ覚えさせても負担になるだろうし俺らの誕生日はまだ知らなくていいと思ってたから、誕生日なんて教えていない。
和「クリスマス、って書いてあるのみたら、なんかクリスマスケーキと誕生日ケーキは別がいいって言ってたの思い出して、それで1日前、だったかなって」
「うん、そう……ありがとう……」
もう涙とまんない。
だってやっと1つ、俺らのこと思い出してくれた。
嬉しすぎる。
和「ここだからなんにも用意できなくてごめん、お誕生日おめでとう相葉くん」
「ありがとう……」
翔「相葉くん別がいいだろうけど明日みんないないからクリスマスケーキ一緒ね(笑)」
「うん(笑)、てかケーキあるの！？」
翔「当たり前じゃん」
智「さすが翔ちゃん」
幸せ、ずっと続いてくれ。
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作者名：珠さと | 作成日時：2024年2月13日 18時
