#22 告白 ページ23
side MJ
1度俺ら4人で話すために帰った。
ニノのことは明日会見で話すことになって、マネージャーと社長にも話はついた。
もちろん今はニノのことが心配で仕方ないんだけどもう1つ気になることがあって。
どうして翔くんがあんなに怒っているのか。
ニノのことになって普段そんなに怒らないリーダーと翔くんが怒ってることが多い。
リーダーは喧嘩とかのことがあるからよくわかんないんだけど……
この場しかないと思って聞く。
「あの……翔くんなんであんなに怒ってたの？なにかあった？」
雅「俺も思ったそれ、」
翔「……んと、」
翔「俺の幼なじみ？の親友が心臓病だったんだよ」
そんな話、初めて聞く。
翔「どんなことでも話し合えて、あいつにならどんなことでも言えるっていう唯一の人だった。でもあいつ、心臓病のことは話してくれなかったんだよ。遊んでたら急に倒れてさ。俺わけわかんなくて固まっちゃって……。しばらくしてから近くにいた人が通報してくれたんだけどそれきり……手術、上手くいかなくて……っ─────」
話しながら翔くんの肩が上下に揺れる。
翔「もっと早く言ってくれたら……俺がちゃんとすぐ対応できたら助かったのかな、俺のせいなのかな、って……」
雅「ちがう……」
相葉くんが翔くんを正面から抱きしめて。
雅「翔ちゃんがその子を助けるために必死だったんだから、それは違う。それは翔ちゃんが人を大切にしてる証拠だよ」
「うん、そうだよ」
智「そうだよ翔ちゃん……」
翔「だから、もう俺の前からいなくなって欲しくないんだよ…………
もしかしたら、って思うと怖くなる……」
翔ちゃんを抱きしめる4人の力が強くなる。
智「大丈夫、ニノを居なくならせない。俺らも絶対いなくならない。」
その言葉に俺らも頷く。
翔「ありがとう、」
翔「これ、ニノには言わないでね。変に心配かけたくないから」
「分かってるよ」
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作者名：珠さと | 作成日時：2024年2月13日 18時
