流れる星はいつも (ページ21)

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#20 本当のことページ21

side SS

あいつらがいくら言っても隠すから正直めちゃくちゃ怒ってる。

でも大丈夫って言うからLIVE出たのに。

それで、ニノが倒れた。

もう怒りが頂点まで来てたのに俺が怒らなかったのは、

彼がいちばん驚いていたから。

和「なんで……」

そんなこと言って俺らの前でめったに見せない涙が零れる。

潤「何が起こったの？今。ニノ教えて」

和「わかんない。わかんない─────！
急に足の力が抜けて力入んなくなって……」

潤がニノの耳元で小さくなにかを囁く。

ニノが頷いた。

何があったんだよ。

─────病気、？じゃないよね

ニノが病院に運ばれて、俺らに沈黙が流れたら、沈黙を破るように潤が口を開く。

潤「ごめん─────！！」

そう言って急に頭を下げる。

「え、おい顔上げろよ」

雅「何があったの」

優しい顔で尋ねる彼の声にも、少し怒りを感じる。

潤「ニノ、病気なんだ」

「「え、」」

予想、通り。。
なんで隠してるんだよ。

潤「転換性障害っていって、人によって本当に違うんだけど体にダメージが来る精神的な病気なんだって。」

雅「精神的って、あいつ最近ファン増えたしって喜んでたのに……」

特に驚きもしない智くんの顔。

知ってたんだろうな。

─────潤はなんで？

潤「この前ニノの病院から帰る時にコンビニ寄るって言ったけど俺ニノの病室に行った。少し用があって。そこで聞いた。」

俺の気持ちを読んだように答える。

潤「お願いだから、ニノの前では喧嘩しないんで欲しいんだ。俺には何してもいい。メンバーが仲悪くなってしまったのも俺のせいだって言ってた。ごめん、全部俺のせいだから」

そういって彼が精一杯頭を下げた。