#15 ひび割れる ページ15
side AM
2008.10.3
今日は一応ニノのこともあるから全員off。
やっぱりニノのことが気になって、たまたま時間が合った翔ちゃんと病院に向かう。
翔「疲れからきてる感じだったらもうそろ退院だよね？」
「そうだよね、でも退院できるかな」
翔「昨日の感じだとちょっと辛そうかも、」
「そうねぇ、」
病室のドアを開けたら潤ちゃんがいた。
「あれ潤ちゃん来てたんだ」
潤「そう、朝一番に来ちゃった」
翔「さすがだな(笑)」
和「来てくれてありがと、」
なんて言いながら咳するもんだから俺たちは慌てて
「おいおい大丈夫かよ」
翔「熱は？」
和「ない」
おかしいんだよな。
なんか隠してる、絶対。
と思ったら先に口を開いたのは翔ちゃんで。
翔「ニノ、本当に疲れだけ？検査とかした方がいんじゃないの」
和「検査したよ─────風邪、だった」
おかしい。
今のは明らかにおかしい。
なんでそんなバレバレな嘘つくんだよ。
「嘘つくなよ」
和「嘘じゃない」
翔「お前明後日仕事だぞ」
和「分かってる、それまでにはちゃんと治す」
翔「そういうことじゃないんだよ！」
潤「翔くん、落ち着いて」
翔「潤もかよ」
まってどうしよう着いていけない……
え？潤が知ってるってこと？
「え、潤ちゃん知ってんの」
潤「……知らない。俺はニノのお見舞いに来ただけ」
翔「ふざけんなよ」
「ちょ、1回帰ろ」
翔「これはお前だけの問題じゃない、嵐全体の問題だ。身勝手なことするな」
その言葉にニノの背中がピクっと動いた気がした。
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作者名：珠さと | 作成日時：2024年2月13日 18時
