#12 解かれる ページ12
side MJ
どうしよう、聞かれた。
って顔のニノ。
もう隠せないと思ったのか先生に頼んで話し始める。
先生「二宮さんは、転換性障害という病気を持っています」
え？？ﾃﾝｶﾝ？？
先生「転換性障害とは、個人差が大きいのですが精神的な部分が大きくそれが体に症状として出てくることが多いです。」
「精神的、、」
和「ごめん、」
「なんで言わなかったの？助けて欲しかったから昨日だって電話したんだよね？やめようと思って話逸らしたのか知らないけど俺ら何年一緒にいると思ってんの？お前が辛そうにしてるのがいちばん辛いんだよ、、」
涙が出ているのは分かっていた。ニノが驚いているのも分かっていた。それでも、止まらない。
和「言えなかった……そうだよね、お前と何年いるんだろうね、ばかみたい、、」
「無理するくらいなら仕事休んでもいいんだよ」
和「だから─────」
「ん？」
和「だから嫌なの。嵐が止まるから。嵐は止めたくない」
嵐を止めたくないから、そのために辛いの隠してきたの？
「お前頑張りすぎなんだよ、、」
視界がにじむ。
気付いたら抱きしめてた。
「少しは言えよ、俺にくらい」
ニノの目に水分が多いのも見ればわかる。
でも触れないでおいた。
一呼吸置いてニノが口を開く。
和「言わないで、みんなに」
「本気で言ってる？それだけはごめん、頷けない」
和「智くんは知ってる。」
やっぱり。
「俺らメンバーじゃんかよ。言ったらなにかされるとか思ってるのか知らないけど絶対ないから」
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作者名：珠さと | 作成日時：2024年2月13日 18時
