学校の歌声

♪10♪ ページ12

Aside

熱を出した翌日

ようやく学校に行けることになった

無理はしちゃいけないけど、楽しみで仕方がなかった

朝は璃人が迎えに来てくれるし、大丈夫

--------------------------------------------------

「おはよう！」

「おう、おはよう。A調子はよくなったか？」

「うん、もう大丈夫。ありがとう」

僕の体調の心配をしてくれる
すごく優しい

色々な話をしながら学校へ向かった

----------------------------------------------------

「優希おはよう」

「おお！A！！おはよう！
もう調子は大丈夫か？俺、おまえがいなくてさみしかったー！」

眉を下げて優希が言う

なんだか僕は嬉しくなった

「ありがとう。もう大丈夫だよ！僕も優希と会えなくて寂しかったよ」

他愛もない会話をして

「みんなー、席につけー！」

先生が話す

日直が号令をかける

なんて幸せなことなんだろう

やっぱり、学校は楽しい

だから僕はこの時間を大切にするんだ。
一度しか味わえないこの時間を

「A！次移動教室だぜ。早くいくぞー！」

「うん！」

窓から風が吹いてきた
これからの期待をのせる、優しいものだった。

謝罪→←作者から＊大事です＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す