白銀の彼女は能力者 2〈stpr〉

66. 決断をしよう ページ22

Aside








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きっと嘘じゃない。




私が目を覚ました時の6人の涙は、掠れた声は、嘘じゃない。




でも、心のどこかで信じられない……




いや、信じたくない自分がいた。









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今まで散々下に見てきた相手を、急に認められるものだろうか。




もし私が彼らに心を許したとしても、その時には裏切られるのではないだろうか。




な「Aちゃん……」




ななもりが何か言いたそうにしているのにはとっくに気づいている。




気づいた上で、言わせないようにしている。




怖いから。









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サトミの言ったことは信じたい。




けれど何を言われるのか、言われたことを私自身が受け入れられるのか。




その全てに自信がなくて、怖いのだ。









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な「Aちゃん！！」




色々と考えていると、突然腕を掴まれ、覗き込まれる。




思わず肩を跳ねさせると、小さく謝罪の言葉が聞こえた。




な「沢山、謝りたいこととか言いたいこととかあるんだ。聞いてくれないかな……？」




紫色の瞳が、真っ直ぐ私を射抜く。




弱気な言葉とは裏腹に、彼の視線から有無を言わせぬ圧を感じ、ゆっくりと頷く。




「わかりました」









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もう、うじうじしている時じゃない。




それぞれが何を思っているのか、私に何を言いたいのか。




聞くならしっかり聞いてやる。




この人達が真剣に話すというのに、私だけが逃げてちゃダメだ。




ちゃんと向き合って、その上で、決めよう。




……私のことを話すかどうかを。









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な「、！」




私の言葉に、ぱぁ、と明るい顔になった6人。




そんなに嬉しいかな、これ？









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