白銀の彼女は能力者〈stpr〉

38. シエナ ページ40

No side





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莉「なっ....」


こ「誰だお前！？」


爆風の衝撃から立ち直ったメンバーが、驚きの声をあげる。







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一瞬前までAが立っていた地面は大きく抉れ、そこには見慣れぬ女が1人、優雅に笑いながら佇んでいる。


そして、その後ろには。









な「さとみくん！！！」


ジ「さとちゃん！しっかりしい！！」


意識を失いぐったりとするさとみと、彼を抱える半透明の少女。









女の能力か、体の自由が効かず動けないメンバーたちがそれでも必死に声をかける。


？「ふふふ、仲間思いの子たちね…その友情、悪くないわ」


そんなメンバーの様子に満足したように笑う女。








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莉「お前、誰だよ……！」


？「あたしの名はシエナ。基本能力は《思念操作》…といったところかしら」


聞き慣れぬ名前と能力名に戸惑うメンバー。









シ「まぁ、あたしは他にも色々能力を持ってるから、気にしなくていいわよ」


な「……何が目的なんですか？」


優雅に笑うシエナに、努めて冷静に尋ねるななもり。









シ「目的...？そんなのないわよ。あたしは、人の苦しむ顔が好きなの。それが見たいだけよ」


絶句する五人。


シ「なぁに、意味がわからないって顔してるわね？...そうね、例を見せてあげる」


シエナが少女に目配せをする。









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さ「……ぐっ……あﾞ……うﾞぁ………！！」


莉「……！！」


途端、少女の腕に抱かれたさとみが顔を歪め、大きく仰反った。








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る「………やめてください！！」


な「るぅちゃん！！！」









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