圧倒的顔だけ少女

イケメンとお詫びの品 ページ9

侑「正直すまんかったと思っとる」

昼休みの赤点補修は終わったようで
銀ちゃんと一緒に1組の教室にきた宮侑

こいつもいんのかよと思ったが口に出さなかった私は
ノーベル平和賞を受賞できると思う

いつもなら弁当のおかずを取り合ったり
午前中にどれだけ知らない子に声をかけられたかを競うのだが、


今日はなぜか落ち着きなさそうに口をもごもごさせていた

「何してんの」と聞いても無反応だったので
お弁当を食べ始めていると


突然頭をちょこっとだけ下げて謝ってきたのだ




主「(…ああ、あの時のやつか)」

球技祭のボール直撃事件のことだろう

私の反射神経のおかげで未遂に終わったけど




正直バレーやバスケみたいなボールを使うスポーツはいつボールが飛んできてもおかしくはないと思っていたので


そこまで気にしていなかったのだが、まあ本人が気にしているのならジュースのひとつでも奢ってもらおうと思い

学校の自動販売機のなかで1番高い商品が何だったかを思い出す





主「レッドブル1本でチャラにしてあげる」

侑「ハァ！？お前それ1番高いやつやんか！！」

さっきまでのしおらしさは何処へ行ったんだ


主「えぇ？顔面強打してたらお前今頃死んでるのに？」

未遂だったからそこまで気にしてないだけであって、
本当に直撃していたらその場で多分私は侑を殺している

身体ならまだしも顔を傷付けておいてただで済むはず
ないだろう


侑「クッ…仕方ない買ってくるわ」




主「3分以内に買ってきてねー」

侑「ふっざけんなやお前！！」

怒鳴りながらも廊下をダッシュする侑
さすが関西人と言うべきなんだろうか



　


角「Aレッドブル好きだっけ？」


主「飲んだことない」

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