圧倒的顔だけ少女

イケメンと卑怯手段 ページ38

銀「どないしようA。どっちも全然動かへんぞ」


主「ちょっと飽きてきたな」


どちらも水鉄砲を構えたまま微動だにしない



全速力で逃げてきた私がいうのもなんだが、遊びなんだからもうちょっと気楽にやればいいと思う



負けたくはないがそろそろ炎天下の中はキツいので早めに終わらせて日陰に入りたい



何かいいものはないかとあたりを見回す




主「…おっ」



目についたのは水道とホース


ホースはさっきまで私たちが使っていたのでまだ水道に繋がっている



主「ねぇ銀ちゃん。確か自分の水鉄砲を使わなければならない、なんてルールなかったよね？」



銀「おん、相手に濡らされたら負けや。でも何で今そないなこと聞く……あ」




　
決着をつけようぜ、とグーサインして水道の方へゆっくり移動する
　



何故かかなり真剣なので多分私たちに気づくことはないだろう
　




忍びのようにサササッと移動し、水道のホースを手に取る



銀ちゃんに蛇口を任せて見つからないように天童サンに近づいた




ぎりぎりホースの水が届きそうなところまでくると銀ちゃんの方を振り向き頷いた



主「くらえ天童！！！…さん！！」
　



天「ギャッ！！Aちゃん！？」




見事に天童サンの胸あたりに直撃した


1人当たればもれなく全員アウトである





つまり、私たちの勝ちだ



天「チョット卑怯すぎるでしょ！！」

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