圧倒的顔だけ少女

イケメンと決意 ページ33

佐「なんで付いてくるんだよ」



主「ちょっとお腹空いたから」



体育館を後にして食堂に向かおうとするとまた睨まれる



これは嫌われているんだろうか



どこまで気難しいんだ




主「佐久早くんは何頼むの？カレー？カツ丼？」



佐「……」



なんで付いてくるんだというオーラが半端ない


まぁしかし嫌われることはよくあるのでそこまで
気にしていない



たまにありえない嫌がらせをしてくる女子に比べたら
ただ睨むだけの佐久早くんなんて可愛いものだ


　
主「おにぎりとかないかなあ」
　



佐「うるせぇ」




主「(うるせぇは酷いぞ)」



少しムッとしたが心を落ち着ける



落ち着け落ち着け佐久早くんは多分人間3年目とかなんだ。


ちょっとまだオブラートを習得できてないんだ



その後も何回か話しかけたが無視か「うるせぇ」しか反応がない


寛大な雨宮様もここまでくると流石に腹立つ


　


こうなったら意地でも仲良くなってやると決意した
　



主「カツ丼はねぇ、卵が良かったよ」



主「カレーは銀ちゃんが食べてたけどあれは角名の家で食べたやつの方が美味しかったなぁ」




オーラを無視して話し続ける





しばらくはこちらを睨んでいたけど


諦めたのかため息をついて歩くスピードをはやめた








とりあえず合宿のうちに連絡先くらい手に入れたいなと思いながらその背中を追いかけた




主「佐久早くんはなにが好きなの？キャベツ？」


佐「そんなわけないだろ」

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