圧倒的顔だけ少女

イケメンと自己紹介 ページ29

北「稲荷崎高校です。よろしくお願いします」

　


宿泊棟に荷物を置いてきて指示通り体育館に戻ると
自己紹介タイムになった

自己紹介といっても主将が高校名喋るだけだけど




北さんだけが前に出て、私たちは後ろで2列に並ぶ



　


主「関西弁の敬語ってないのかな」

角「"ですやん"とかは？」

主「な〜るほど」




侑「おいお前ら黙れや北さんにバレるぞ」



ピシッと姿勢を正す


さっきの迷子も多分バレているから次怒られると
イエローカードなのだ





「じゃあ各校試合の準備しろよー。マネはこの後集合な」



集合って言うほどマネージャーはいないだろ



白鳥沢も井闥山も女子の姿が見えない



主「おっかしいな、これ私が3校やるってこと…？」



侑「いやそれはないやろ、井闥山の部員が手伝ってくれるんちゃう？」



手伝ってくれなかったら私過労で死んでしまう



まあでも私だしなんとかなるか…




井闥山のコーチだろうか、集合をかけていた先生のもとに駆け寄り水道の場所とかを聞いていると



井闥山のキテレツ配色ジャージを着た女子生徒が寄ってきた



「後のことはこいつに教えてもらえ」




じゃあよろしくなと去っていく井闥山コーチ
結局水道の場所しか教えてくれなかった




私より少し背の低い女子生徒に向き直るとニカっと太陽のように笑って手を差し出してくる


多分握手を求めてるのだろう




「よろしくね、私は3年の吉澤 日菜子。本当は女バレのマネなんだけどもう引退したから手伝ってるの」



ほう、なかなか可愛い顔じゃないか

ふわふわした癒し系だな
後輩にモテそうな気がする



事実、こっちをちらちら見てるキテレツ配色ジャージが何人かいるので競争率は高いんだろう




合宿のうちに落とすのもありだな〜なんて考えながら
にこやかに自己紹介をする






主「はぁい。雨宮 Aです。よろしくお願いしますね日菜子先輩」

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