圧倒的顔だけ少女

イケメンと約束 ページ15

日「ごちそーさまでした！！」
主「でしたー」


女将「あいよー！」


あの女将の視線をあびながら勉強を教える勇気はあいにく持ち合わせていなかった


まあ最繁時にフードコートみたいな扱いされたら困るかーと納得し、店を後にする





日「Aいまから暇？勉強教えてほしい！」


目の前でぴょんぴょん跳ねる翔陽
身長は同じくらいのはずだが、どうしても小動物のような印象をうける




主「ひ......ん？」

「暇だよ」と言おうと口を開いたと同時に左手に持っていたスマホが震える




LINEかなーと画面を見ると、そこには親戚のお名前が表示されていた


どうやら通夜が思ったよりもはやく始まるらしい





主「ごめん、暇じゃなくなっちゃった」

日「なに！！？？」
　


ガーン！！なんて文字が背景に浮かび上がりそうなほどショックをうける翔陽


名前も覚えてない親戚の通夜よりも翔陽の勉強のほうが大事では..？と思い欠席の連絡を入れようとするが、そういえば両親から香典を預かっていたのだった



さすがに行かなければならない




主「あ、明日は？明後日の朝に帰る予定だから明日は1日暇だよ！」


日「ほんとか！？」




ほんとは行きたいところがあったのだが、翔陽のあまりの落ち込みようをみて思わず言ってしまった



まあ夏休みあるし、今回は翔陽を優先しよう






じゃあ明日なー！！とメールアドレスを交換すると翔陽はあっという間に走っていなくなってしまった


午後からバレー部の練習らしい


ガラケー久しぶりにみたな、と思いながら通夜の会場へ向かった。

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