『ただの』？

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「お、お邪魔します〜、、」







震える声で挨拶して靴を脱ぐ。







2「どうぞ〜、ってあれ？緊張してんの？大丈夫母さんたち旅行行ってるし妹もまだ帰らないから」









そう言う問題じゃないけど、それならちょっとは緊張はほぐれ、、、ない( ; ; )









2「ジュースとか、なんか飲む？」








「あ、え、うん、お茶で大丈夫、です、」









2「そう」









なんか息の吸い方を忘れたみたいに呼吸がしづらい。







することがなくてキョロキョロと部屋を見渡す。





今いるのはリビングで、オープンキッチンになっているからカイくんからもこっちからもよく見える。







2「はい、で、どこが分からないの？」





お茶を持ったカイくんが私の前に座って目をまっすぐみて話しかけた。









心臓がもっと強く弾んで、緊張が高まる。









「数学の、ルートのとこと、その、因数分解の今日やったところ、、」




一時間後、









2「これはこうで、こうじゃん？だからこうなるの、ルートはそのまま」









「、、はあ、うん」









2「ねえ分かってる？(笑)」









「うん！カイくん教えるの上手い！」









カイくんはきっとすごい頭がいいんだろうと思う。説明の速さだったり、１つ１つの教え方が馬鹿な私にも伝わるくらいしっかりしてる。








先生とかなれそうだなあ、！









2「あ、もう遅いし終わろっか。」






気づけば、もう夕方7時ちょっと前。





2「ねえ今週の日曜空いてる？」









「空いてるよ？」









2「しょうがないから勉強教えてあげる。駅前に10時な？」









「え、あ、うん！」









びっくりしたけど、内心、すっごく嬉しかった。









初めてのカイくんと休日に会うんだから。









なんたって自分が気になってる相手なんだよ？









2「分かったなら、帰るよ。送るから。」









カイくんは照れてるみたいに俯いてるから、髪の毛で目が見れない。









照れるわけないか、こんなモテ男が。









「ありがとう！」

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