『ただの』？

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今日もカナコは部活らしい。

うちの高校はバスケ部かなり気合い入ってて、1番実績のある部活かもしれない。
そんな部活に推薦で入ったなんて、彼女は相当すごいのだろう。



「１人かあ」







誰もいない教室。そういえばカイくんも今日は部活行くって言ってたっけ。
サッカー上手いんだろうきっと。


タカシはどうせ学級委員の仕事とか言って遅くなるだろうし。








最近2人のことしか考えてないや( 笑 )









？「っあれ…Aさん！やっほー！」






「え？あ、福田くん、」









見ると福田くんが廊下から手振ってる。








6「一緒に帰ろうよ！」








「いいの？ありがと〜」








どうやら福田くんの話によると、私たちは同じ方面ではなさそうだったけど、それでも分かれ道ギリギリまで一緒に帰ってくれるらしい。








6「Aさんめっちゃモテそう！( 笑 )」







そんな満面の笑みであは！みたいなノリで凄いことを、、( 笑 )







「モテるわけないじゃん( 笑 )福田くんこそ、イケメンだし、彼女とか、いるんじゃないの？」









6「僕？！僕は〜、気になってる人はいるけど、彼女はいないよ！」









へー、意外だった( 笑 )








「私も一緒だよ」









6「そうなの！？応援する！」









「ぶっちゃけ誰？」









6「言っちゃダメだよ？今日、Aさんの隣にいた子！」









誰も近くにいないのに、小声で話す福田くん( 笑 )
なるほど！カナコが好きなのね！









「カナコも福田くん褒めてたよ？」









6「カナコちゃんっていうんだあ！かわいい！」








え、





「…もしかして…」









6「何！？」









「一目惚れとか？」









6「うん…」









「可愛いとこあるんじゃん福田くん( 笑 )応援する！」









6「で！Aさんの好きな人は？」









「えっと…」









困る私にお構い無しに、大きな目で見つめてくる。








二人の名前挙げたらただのミーハーだし、でも断言できない…









6「Aさん？」









「小笠原…カイくん…」









6「えええ！カイ！？絶対Aさんなら行けるよ！」









「友達なの？」









6「共通の友達挟んで話したことあるくらいだけどね( 笑 )」









「でも、タカシとも幼馴染で、最近かっこよく見えるっていうか……」








6「タカシかあ！優しいよね！」

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