幕間 ページ23
ヴェールside
「と、いう感じでしたの。」
「そうか、なら良いんだが」
夜の薄暗いラウンジのカウンターで2人、カクテルを飲む。といっても、これが初めてなのですけど。セイリングから帰って来た時に呼び止められたものだから何事かと思ったら、Aさんの心配をしていたのですから。泣いてはいなかったが、何か心あたりはないか？ですって。きっとAさんの悩みはあれだったのだろう。ティーパーティーでの話の一部始終を彼に話せば、納得したように頷いていた。
「意外と周りを見ているんですね、感心しましたわ！」
「いや、取引のカモに出来るかなーって思っただけ。」
「前言撤回ですわ！」
エイトフットside
こいつ、泣いてるのか…？
振り返った彼女の目は荒れた海のように揺れていた。何事もなかったかのように笑うもんだから、触れはしなかったがな。誰しも悩みの一つや二つ、三つや四つあるもんだ。俺たちはそれを餌に仕事をしてるからな。じゃあ、なんでこんなに彼女の涙が引っかかったのかって？彼女から、Aからアースラ様の魔力を感じたからだ。多分他のやつは気づいてなかったが、俺はアースラ様の一番の手下だからな。
確信は持てないが、彼女がここに来たのにはアースラ様が関わってる。彼女が何を対価にし、何を望んでいるかはわからないが、あの涙は多分それに関係するものだろう。
アースラ様は何を考えていらっしゃるのか。まぁ、俺が知るわけないんだがな。
彼女がそう簡単に本当の事を教えてくれるわけない、きっとヴェールが言っていたこととはまた別のことだろう。
なぁ、お前は何を抱えているんだ？
Aside
時々、水に吸い込まれそうになるようになった。
なんというか、このまま沈んでしまうんじゃないかと思うぐらい水に惹かれている。前はこんな事なかったのに…
知っての通り、シーのパーク内は水場が沢山ある。近くを通るたびに水に触れたくなって、そのたびに我に帰る。
なんでなんだろう…まぁきっと暑いからな気がするけどね。なんでこんなにあっついんだ、もう秋なんじゃないの？またシャワー浴びなきゃなぁ。
昨日ティーパーティーの時にもらった色んな石鹸、使ってみよっと。
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蛙鳴ソウ - 霰メイサさん» 頑張ってください！ (2021年3月21日 15時) (
レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
霰メイサ(プロフ) - 蛙鳴ソウさん» はじめまして！わー！ありがとうございます！いいですよねジャック君！素敵で美しい手下の皆さんを書けるように頑張ります！ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 8b8cafdd4c (このIDを非表示/違反報告)
蛙鳴ソウ - 初めまして！私も最近手下にハマったばかりですw特にジャックくんに！ここで手下の性格を勉強したりしながら面白いなと思っています！私もジャックくんで書いてるけど更新頻度が…← 面白いです、頑張ってください！（長文失礼しました） (2021年3月21日 13時) (レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰メイサ | 作成日時：2021年3月11日 17時
