第21話 美しい皆さん ページ22
最初は自分の趣味やマスターの話、最近の出来事についての話題だった。今度みんなでお出かけしよう、お泊まり会をしよう、新しい楽しみも増えてとっても幸せな時間だ。
それにしてもみんな本当に美しいなぁ、ちょっと羨ましいや。少しは美容に気を使ってれば違ったのかな。そんな環境じゃなかったけど。
『はぁー』
自分でも気づかないうちに小さなため息をついていたようで、楽しそうに喋っていた何人かがこっちを向いた。
「大丈夫ですか、Aさん！悩み事でもあるのでしょうか？」
「なにっ、なんでも言うてみ？私たちに手伝える事なら遠慮なく言ってな！力になるで！」
勢いと圧がすごい。皆さんの手を煩わせるのも申し訳ないから言えないけど。全力の笑顔で即答します。
『えっ、ないですよ？悩みなんて』
「Aちゃんの作り笑顔もスカーちゃんには見抜けちゃうの！」
「別に無理に話せってわけじゃないけど、私達の前で無理しないで欲しいなってだけよ。あとはあなたのご自由に。」
『えっと、じゃあ。悩み事はあります、皆さんが美しすぎてこんな私はここにいても良いのかって不安になるんです。今日のセイリングでも…皆さんみたいな怖さとか美しさがないって。私はどうしたら良いのかなって思ってました。それぐらいです』
え、なんで皆さん目をウルウルしていらっしゃる？そんなに私が哀れですか？言わなきゃよかっt
「そんな事ないですよ、めっちゃ美しいじゃないですか！綺麗なコバルト色の目もそのツヤツヤの髪と尻尾だって、流れるような動きも狐のように綺麗で、それに優し『ちょっ、ストップ！』
突然立ち上がって喋り出したスキャターを席に座らせた。しかし、今度は全員が席を立ちホテルへ繋がるドアへと消える。え、私やばい事しましたか？
「「「「これ使って！！！」」」」
戻ってきた彼らの腕に抱えられていたのは大量の化粧品や美容グッズだった。
「Aさんはとっても美しくて可愛いのですよ？誰ですか！こんなに可愛いAさんを私達と違うなんて言ったのは！」
「そんな奴なんて気にせんでええ！これあげるから使ってや！今も十分美しいけど、もっと美しくなって見返してやり！」
『ちなみになんでさっきウルウルしてらっしゃったんですか？』
「健気で謙虚やなって、こんな子なかなか見ないから感動してしもうてな」
この子は私達がもっと美しいヴィランズにするんだと誓ったレディースメンバーの団結に気づかないAでした。
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蛙鳴ソウ - 霰メイサさん» 頑張ってください！ (2021年3月21日 15時) (
レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
霰メイサ(プロフ) - 蛙鳴ソウさん» はじめまして！わー！ありがとうございます！いいですよねジャック君！素敵で美しい手下の皆さんを書けるように頑張ります！ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 8b8cafdd4c (このIDを非表示/違反報告)
蛙鳴ソウ - 初めまして！私も最近手下にハマったばかりですw特にジャックくんに！ここで手下の性格を勉強したりしながら面白いなと思っています！私もジャックくんで書いてるけど更新頻度が…← 面白いです、頑張ってください！（長文失礼しました） (2021年3月21日 13時) (レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰メイサ | 作成日時：2021年3月11日 17時
