第16話 届きますように ページ16
私がリクルーターになってから約一週間が経ちました。新しい環境にも慣れていろんなこと楽しめるようになり、最近はヴェールとホックとお茶会がお茶会に誘ってくれました。さすがヴィランズの世界なだけあってお茶もお菓子も魔法で溢れていて物凄くワクワクするものばかり。向こうではこれが普通なんだとか。凄いね、私の知らない事ばかり。
そして、問題が一つ。そろそろ両親を探し始めないと期限は近づいている。毎日沢山の人に会えるけど、あそこにいる可能性は低い。なんとかして違う方法を考えなくては。
そんな事を考えながら、今日もリクルーティングの準備をしています。
『おはようございます、エイトフット！』
「おー、Aか。おはよう、お前朝から元気だな。」
『エイトフットは元気なさそうですね？』
「しょうがねぇだろ、仕事が溜まってるんだ。このままだとまた徹夜になっちまう…」
『た、大変ですね。もし良ければお手伝いするのでいつでも呼んで下さいね。」
「ありがとな。まぁいつもの事だ、さっさと終わらせる」
そう言って欠伸をしながら、早足で食堂へ消えていった。他のリクルーターの方は、この活動と同時にマスターからお願いされた仕事を沢山している。あれだけの仕事をしながらも、疲れを見せずに振る舞っている皆さんを本当に尊敬している。今度フェロー様に手伝えることが無いか聞いてみよっと。
「Action…」
日に追うごとに人が増えていて、どこまで増えるのか検討もつかない。あれだけ怖かったカメラも、人の目も、今では私を輝かせるスポットライトのよう。ゲストに手を振る。あれ、何人かが似たようなサイトを開いていないか？
『なーに見てるんですか？』
「わっ、Aさん！これですか？SNSですよ、皆さんの写真を投稿してしてたんです。」
『へー…！ありがとう、可愛いお嬢さん』
その手があったか！直接会えなくてもら写真ならどこまでも伝えることが出来る！写真なら拡散して貰えればいいだけ。
「次のリクルーターはA•フェール！」
沢山の人の目に留まるように、いつもより何倍も美しく可憐に！
『ご機嫌よう、皆さま！沢山の素敵な方がいますね、私たちと組みませんか？フェロー様のようになれば、大儲け間違いなし！さぁ、こちら側の世界へ』
今出来る最高に美しい動きで。ウインクもしておこう。
響き渡る黄色い悲鳴、鳴り止まないシャッター音。どうかこの写真が両親の元に届きますように。私に気づいてくれますように。
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蛙鳴ソウ - 霰メイサさん» 頑張ってください！ (2021年3月21日 15時) (
レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
霰メイサ(プロフ) - 蛙鳴ソウさん» はじめまして！わー！ありがとうございます！いいですよねジャック君！素敵で美しい手下の皆さんを書けるように頑張ります！ (2021年3月21日 13時) (レス) id: 8b8cafdd4c (このIDを非表示/違反報告)
蛙鳴ソウ - 初めまして！私も最近手下にハマったばかりですw特にジャックくんに！ここで手下の性格を勉強したりしながら面白いなと思っています！私もジャックくんで書いてるけど更新頻度が…← 面白いです、頑張ってください！（長文失礼しました） (2021年3月21日 13時) (レス) id: a61f199f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霰メイサ | 作成日時：2021年3月11日 17時
